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【中古:盤質A】 カール・ベーム・コレクション/1951〜63年録音集(15CD)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
A
特記事項
:
BOX仕様
コメント
:
15枚組 /BOX角打ち /CD6盤質AB
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
VN001
レーベル
International
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


カール・ベーム・コレクション(15CD)

カール・ベームが、モノラル後期からステレオ初期にかけてセッション録音した音源を集めた15枚組ボックスが、ヒストリカル系の新レーベル「VENIAS(ヴェニアス)」から登場。

【VENIAS/ヴェニアス・レーベル】
このレーベルのポリシーは、往年の個性的な演奏を手軽に楽しめるように低価格でボックス化するというもので、音についても、過剰なノイズカットや高域強調をおこなわずに、なるべく本来のサウンドを楽しめるようにするということです。

【第1弾 カール・ベーム】
第1弾はオーストリアの名指揮者、カール・ベーム[1894-1981]の1951年から1963年の録音を集めたもの。
 ベーム壮年期の音楽を捉えた、DECCA、PHILIPS、DGによるそれぞれの音源は、録音時期の近いものとの組みあわせで並べられ、ベームの音楽が、オーケストラとレーベルの違いによってどのような傾向になっているか、わかりやすいのもポイントとなっています。
 たとえば同じ1953年録音でも、ウィーン・フィルとのベートーヴェン第8番は曲線的で柔和で、ベルリン・フィルとのベートーヴェン第5番は直線的で緊張感のある音楽になっているなどその個性の違いは歴然。以下、オーケストラ別にまとめてみます。

【ウィーン・フィル】
・ウェーバー序曲集(1951)
・ベートーヴェン交響曲第8番(1953)
・ブラームス:交響曲第3番(1953)
・モーツァルト交響曲第34番(1954)
・モーツァルト交響曲第38番『プラハ』(1954)
・シューベルト交響曲第5番(1954)
・シューベルト交響曲第8番『未完成』(1954)

 すべてムジークフェラインザールでのモノラル録音ですが、当時のデッカはすでにffrr方式によるハイファイ録音を謳っていただけに、近めのマイク・ポジションによる生々しい音が、昔のウィーン・フィルの個性的なサウンドをよく伝えていると思います。
 演奏も当時のウィーン・フィルの個性か、典雅な魅力も備えた味わいのあるものとなっています。

【コンセルトヘボウ管弦楽団】
・モーツァルト交響曲第26番(1955)
・モーツァルト交響曲第32番(1955)
・モーツァルト交響曲第39番(1955)
・モーツァルト交響曲第40番(1955)
・R.シュトラウス『死と変容』(1955)
・モーツァルト交響曲第41番『ジュピター』(1957)

 すべてコンセルトヘボウ大ホールでのモノラル録音。自然な音で定評のあったPHILIPSは、モノラル後期にはそのスタイルを確立、ここに収められた1950年代なかばの録音でも、適切な距離感をもったマイク・ポジションにより、ポルタメントなど、まだ戦前様式も残っていたオーケストラの魅力的なサウンドをリアルに再現。テンポ良く引き締まったベームの音楽に適度な潤いを与えて魅力的です。

【シュターツカペレ・ドレスデン】
・R.シュトラウス『英雄の生涯』(1957)
・R.シュトラウス『アルプス交響曲』(1957)

 どちらもドレスデンの十字架教会におけるモノラル録音。凄惨を極めた爆撃により被害甚大だったドレスデンながら、オーケストラの復興は十分だったようで、少々荒っぽいながらもすごい気迫で聴かせてくれる素晴らしい演奏。ドイツ・グラモフォンによるモノラル最後期の録音だけに情報量も多く、改めてベームの凄さを知らしめてくれます。

【ウィーン交響楽団】
・ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』(1957)
・ベートーヴェン合唱幻想曲(1957)

 どちらもPHILIPSによるモノラル録音。収録場所は明記されていませんが、おそらくウィーン響の本拠地であるムジークフェラインでの収録と思われます。武骨なまでに力強い当時のベームの解釈はベートーヴェンにふさわしく、高揚感と緊迫感に彩られた見事な演奏をウィーン交響楽団から引き出しています。音質も上々です。

【ベルリン・フィル】
・ベートーヴェン交響曲第5番『運命』(1953)
・モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(1956)
・レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ(1956)
・モーツァルト『セレナータ・ノットゥルナ』(1957)
・R.シュトラウス『ツァラトゥストラはかく語りき』(1958)
・ベートーヴェン交響曲第7番(1958)
・ベートーヴェン『コリオラン』(1958)
・ブラームス交響曲第1番(1959)
・ベートーヴェン交響曲第3番『英雄』(1961)
・シューベルト交響曲第9番『グレート』(1963)
・R.シュトラウス『ドン・ファン』(1963)
・R.シュトラウス『ティル・オイレンシュピーゲル』(1963)
・R.シュトラウス『祝典前奏曲』(1963)
・R.シュトラウス『サロメの踊り』(1963)
・R.シュトラウス『ばらの騎士のワルツ』(1963)

 すべてドイツ・グラモフォンによる録音で、1957年まではモノラル、1958年からはステレオとなっています。すでに有名な演奏ばかりで、当時のベームとベルリン・フィルの組みあわせならではの堂々として隙の無い演奏を味わうことができます。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● ウェーバー:序曲集
 『ペーター・シュモルとその隣人たち』序曲 J.8
 『プレチオーザ』序曲 op.78, J.279
 『オイリアンテ』序曲 J.291
 『オベロン』序曲 J.306

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1951年5月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DECCA

● ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1953年3月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DECCA

Disc2
● ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1953年6月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DECCA

● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1953年3月23-25日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

Disc3
● モーツァルト:交響曲第34番ハ長調 K.338(メヌエット K.409付)
● モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1954年11月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DECCA

Disc4
● シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
● シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1954年
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DECCA

● モーツァルト:交響曲第26番変ホ長調 K.184
● モーツァルト:交響曲第32番ト長調 K.318

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音時期:1955年9月19-22日
 録音場所:アムステルダム
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

Disc5
● モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
● モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音時期:1955年9月19-22日(第39番)、22-27日(第40番)
 録音場所:アムステルダム
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

● モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年12月22日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

Disc6
● モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音時期:1957年9月22-27日
 録音場所:アムステルダム
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

● モーツァルト:セレナード第6番ニ長調 K.239『セレナータ・ノットゥルナ』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年9月12,13日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

● レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ op.132

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年12月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

Disc7
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と変容』 op.24

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音時期:1955年9月27日
 録音場所:アムステルダム
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 op.40

 シュターツカペレ・ドレスデン
 録音時期:1957年2月7-9日
 録音場所:ドレスデン、十字架教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

Disc8
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』

 テレサ・シュティッヒ=ランダル(ソプラノ)
 ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
 アントン・デルモータ(テノール)
 パウル・シェフラー(バス)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン交響楽団
 録音時期:1957年6月
 録音場所:ウィーン
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

Disc9
● ベートーヴェン:合唱幻想曲 op.80

 ハンス・リヒター=ハーザー(ピアノ)
 テレサ・シュティッヒ=ランダル、ユーディト・ヘルヴィヒ(ソプラノ)
 ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
 アントン・デルモータ、エーリヒ・マイクート(テノール)
 パウル・シェフラー(バス)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン交響楽団
 録音時期:1957年6月
 録音場所:ウィーン
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:PHILIPS

● リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲 op.64

 シュターツカペレ・ドレスデン
 録音時期:1957年9月14-18日
 録音場所:ドレスデン、十字架教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

Disc10
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 op.20
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』 op.28

 シュターツカペレ・ドレスデン
 録音時期:1957年9月18-25日(op.20)、26,27日(op.28)
 録音場所:ドレスデン、十字架教会
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:DG

● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』op.30

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年4月15-17日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

Disc11
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
● ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 op.62

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年4月17日(op.92)、12月(op.62)
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

Disc12
● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1959年10月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

Disc13
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年12月18,19日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

Disc14
● シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1963年6月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

Disc15
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 op.20
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』 op.28
● リヒャルト・シュトラウス:祝典前奏曲 op.61
● リヒャルト・シュトラウス:『サロメ』より『7つのヴェールの踊り』
● リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』より第3幕のワルツ

 ヴォルフガング・マイヤー(オルガン:op.61)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1963年4月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DG

 カール・ベーム(指揮)

 クラムシェル・ボックス仕様

総合評価

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実直そのもののスタイルで面白くしようとす...

投稿日:2018/08/29 (水)

実直そのもののスタイルで面白くしようとする工夫はかけらもないが、緊迫感と迫力はたっぷり。ベーム晩年の録音とは比較にならない、出来のいいものばかりです。モノの音もいい。フルトヴェングラーやトスカニーニも、これくらいの音質なら良かったのだが、と思わず無い物ねだり

座頭 さん | 兵庫県 | 不明

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LP時代に愛聴したものが多く入ってて懐かし...

投稿日:2017/03/02 (木)

LP時代に愛聴したものが多く入ってて懐かしい。 時代の流れか、こういう無愛想な演奏は好まれないかもしれない。 晩年の年老いて躍動感が全く失われてしまった演奏よりも好ましい。 これに「モツレク」(フィリップス)があれば、とは思うが……。

kawasemi さん | 京都府 | 不明

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 まず音質についてだが、これまでに出てい...

投稿日:2015/07/18 (土)

 まず音質についてだが、これまでに出ていた彼のモノラル盤のなかでは、ほぼベストの出来ではないだろうか。とても自然な音質で、変に小細工されていない印象である。演奏についてであるが、ベームは彼の一世代前の指揮者、例えばフルトヴェングラーやメンゲルベルクらと比較すると、むしろ音楽そのものに忠実な即物的解釈をする指揮者であった。男性的な辛口の演奏をする指揮者、と言っても良いだろう。とくに、このボックスに聴かれる壮年期の録音はそうである。しかし、即物的とは言っても楽曲を最初から最後まで譜面通りに演奏しても、決して聴く者を感動させることは出来ないのも事実である。その様なことに思いを致すのもまた、聴く者の楽しみであり、彼の芸術を理解する鍵であるかもしれない。やがて晩年になり、まろやかさや暖かみを増してゆくことになるが、音楽に対するこの辛口の姿勢は晩年になっても決して変化することはなかったと思う。

湖畔のクラオタ さん | 千葉県 | 不明

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