秋の雪 イレーヌ・ネミロフスキー短篇集

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896424379
ISBN 10 : 4896424379
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
201p;20

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読書メーターレビュー

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  • アン さん

    情念が印象的な短編集。母親と娘の確執が鮮烈な「舞踏会」。革命に翻弄される一族の様子を老女が語る「秋の雪」。かつて心を寄せた夫の親友との「九月の午餐」。高慢な令嬢と売春婦の出会いを描いた「幸福な岸辺」。事故で亡くなった妻の秘密を明かされる「腹心の友」。焦燥、不遜、嘆き、祈り、欲望といった人間の様々な感情を冷徹な観察眼で捉え、人間の内面に深く迫り、悲痛な結末に哀しみを抱きます。著者は、ユダヤ人でアウシュヴィッツ収容所にて死去。遺品の中から発見された未完の大作『フランス組曲』は読みたいと思っています。

  • なっく さん

    小説の内容自体は、人と人との心の触れ合いとすれ違いを丁寧に綴っているものの、ハッキリ言ってさほど感動とまではいかない。しかし作者がナチスの弾圧を受け、偽名を使ってまでも小説を書き続け、アウシュビッツで39歳の若さで獄中死したという事実が、一言一句にとてつもない重みを持って迫ってくる。どんな気持ちでこの話を書いていたのかと思うと、その小説家根性に頭が下がる。

  • きゅー さん

    イレーヌの人間描写の鋭さに圧倒されっぱなしの一冊。20代の女性の描く小説とはとても思えない。彼女は39歳に死ぬことをあらかじめ知っており、そのために若くして老成する必要に迫られていたのだろうか。まず「舞踏会」という短編から鷲づかみされる。老いが現れ始めた母親と、若さに溢れる娘の確執の物語。母親が初めて開催する舞踏会という舞台を前にして、両者の諍いが頂点に達し、その一瞬において、まるで赤の他人だった二人の道が出会い、そして分かれていく。酸いも甘いも知ったる老齢な作家を思わせる重厚な短篇集だった。

  • mi さん

    世界は失ってしまった、貴い光彩──いろとりどりの野望や、完全な恋人や、容赦のない若さや、無防備な企てや・・・・短い命、でできているのかもしれない。感傷のない、鋭いペン先が、傷のように書き記す。短篇5篇。

  • タカラ〜ム さん

    イレーヌ・ネミロフスキーという作家の濃密な経験と時間が凝縮されたような短編がじんわりと心に刺さってくるような想いにとらわれる。成り上がり貴族の悲喜劇。革命に翻弄される没落貴族。そこには、イレーヌ自身の体験した様々な出来事が反映されているのではないか。わずか10年余りの作家生活に多彩な作品を生み出し続けた作家の使命感のようなものを感じた気がする。

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