日本の現代小説 に 岩波新書

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004140344
ISBN 10 : 400414034X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
203p;18

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若き日に同著「日本の近代小説」とセットで...

投稿日:2021/04/12 (月)

若き日に同著「日本の近代小説」とセットで読んだ本です。厚い本ではありませんが、内容は非常に効率的にそれでいてきちんと書かれています。現代小説とは……なんて愚問はさておき、大正から戦後の日本文壇を知る好著であるのは間違えありません。

アヒル交響曲 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    大正文壇は、心と心がふれ合う詩を求め小説本来の虚構を廃して芥川や谷崎を危機に陥れた。やがてそれに飽き足らぬプロレタリア派や新感覚派が興り、小説に思想性や破壊的な要素が加わる。続く転向文学やモダニズムは否定の否定ともいえるが、この自己喪失や逃避性は昭和の小説に一貫しているように思えた。戦後に新星のように輝いた太宰や安吾が小説の完成度(虚構性)とは関係なく心を打つのもそのせいか。椎名麟三や野間宏などマルクス主義から出た戦後作家も葛藤し、自我を問題とする。日本の小説は良心の問題をずっと引きずっているようだった。

  • カブトムシ さん

    いわゆる第三の新人は、この新しい文壇の状況に適した生き方を体得した人々たちでした。阿川弘之、遠藤周作、小島信夫、庄野潤三、三浦朱門、安岡章太郎、吉行淳之介、などがそれです。彼らは戦争中に青年時代をおくり、そこで柔らかい心に刻まれた人間不信の念を、それぞれの主題にしている点で共通しています。彼らはみなよい意味での職人であり、鋭敏な人性批評家であり、文学が作家に何を要求するかを充分心得ています。(p186)昭和の中期、後期の作家たちでした。阿川弘之は九十歳以上、長生きしました。数年前にお亡くなりになりました。

  • 無識者 さん

    近現代の小説のなかで「自然主義」がかなりのキーワードなのだろう。森鴎外の舞姫の「われとわが心さへ変り易きをも悟り得たり。きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写して誰にか見せむ。」はいつみてもムカつく箇所である。明治、大正時代の作品で今も読むに耐えるとか死文になってるとか所々でいっていて正直だと思った。

  • ミスター さん

    やっぱり柄谷行人や蓮實重彦を読む前に中村光夫を読ませるべきだなと思った。あと安吾に対する評価「実は芸術至上主義」は正しい。

  • dra-wrappin さん

    こちらも文学部の学生には欠かせない。

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