川崎尚之助と八重 一途に生きた男の生涯

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784886642455
ISBN 10 : 4886642454
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
251p;19

内容詳細

会津藩と八重のために激しく、一途に生きた男がいた。2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」で初めて明らかになる川崎尚之助の生涯。

目次 : 「逃げた男」から「一途の男」へ/ 出石藩/ 出石藩川崎家/ 蘭学修業/ 会津藩/ 会津藩山本家と結婚/ 京都守護職/ 戊辰戦争/ 会津戦争へ/ 会津城下の激戦/ 会津藩解体/ 戦後の会津/ 斗南/ 函館/ 八重、米沢から京都へ/ 終焉

【著者紹介】
あさくらゆう : 歴史研究家。東京都台東区出身。主に幕末維新期の人物史をテーマに研究、執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Y2K☮ さん

    再読。「八重の桜」が大河ドラマにならなかったら「戦に負けた途端、嫁と会津を捨てて逃げた男」という虚偽のレッテルを貼られたままだった。出石藩(現在の兵庫県豊岡市)出身の彼の生涯を追ったスピンオフを見たい。この本に書かれている全てが事実ではないかもしれないが、八重と会津の為に生涯を捧げたのは間違いない。会津の道徳観は素晴らしいが硬過ぎる。人はそんなに立派な生き物じゃない。結局いい様に幕府と新政府に利用された。他藩出身の尚之助の目にも歯痒く映ったはず。それでも会津の愚直な美意識を愛したのだな。何度でも読みたい。

  • Jiemon さん

    幕末の動乱期に数奇な運命から出石、会津そして斗南へ流転して行った川崎庄之助の真面目過ぎる人生に改めて感じいることができた。また、歴史に埋もれてしまいそうだった彼の人生を、NHK大河をきっかけとしてよくぞ掘り起こしてくれたものだと感心した。相当な才知のある人物と見てとれるが、山本覚馬と会って会津へ渡った事が最終的には彼の命運を分けることになる。死に至って、会津に対する想いはどのような物だったであろう。会津人を怨まずに安らかな最後であった事を願わずにはいられない。

  • Y2K☮ さん

    川崎尚之助、いままで知らなくてスマンかった。作者の思い入れを差し引いても、後世に名を残すべき立派な男だ。元々会津の人間ではなく、まして研究者タイプの彼が藩の窮乏を救うために不慣れな商いに取り組んだのを、どうして誰も助けなかったのか。戊辰戦争の会津はあまりにも気の毒な末路を辿ったけど、尚之助や西郷頼母への仕打ちを考えると因果応報な気もしてくる。ともあれ「八重の桜」が今年の大河ドラマで本当によかった。今年の大河を見ている人全てに、自信を持ってこの名著をお勧めしたい。あさくら氏、書いてくれてありがとう。

  • 九尾の猫又 さん

    出石の観光案内からこの本の存在を知り即購入!届いて4時間で251P読破しました。速読できない人間なのですが自身最短記録です。それほど、このあさくら氏の文章が明解かつテンポの良い構成になっています。なにより黙したまま歴史の闇に葬られていた川崎尚之助という人物の生き方に惹きつけられてしまいました。全てがあさくら氏の調査によるものではありませんが、野口信一氏他多くの会津幕末史家の調査結果によるものを見事のまとめ上げ、彼の人物像を見事に描き出しています。もうすこし別な資料がほしい方は会津人群像22号おお勧めします

  • Natsuki Tsukada さん

    新島八重を知るほどに、彼女の最初の夫、川崎尚之介に心を奪われた。 尚之介の、会津や八重の実家山本家への一途な想いとは裏腹に、彼は何故、窮地に立たされたときに、会津からも山本家からも救済されなかったのか。尚之介の能力を乞い、会津の激動の渦に巻き込みながら、何故会津や山本覚馬は、彼を見棄てたのか。死して尚、まるで歴史から抹消されるかのように語られなかった彼の生涯や想いを知りたくて、一気に読んだ。近年やっと掘り起こされてきた尚之介の史実ながら、その量はまだまだ少なく、憶測の域を脱せられない事象は多い。

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