Jim Dandy To The Rescue (7CD)

70年代のサザンロックシーンで一際ハードで男臭くイナタいブギー〜ブルースロック〜カントリーロックサウンドを鳴らしていた、ジム ”ダンディ” マングラム率いるブラック・オーク・アーカンソー。2019年には30余年ぶりとなる新録アルバムも届けてくれた彼らの70年代半ば以降の7枚のアルバムをパッケージしたボックスセットがPurple Pyramidレコードより登場。

収録アルバムは、『X-Rated』(1975年)、『Live! Reading 1976』、『Race With The Devil』(1977年)、『I'd Rather Be Sailing』(1978年)、『Ready As Hell』(1984年)、『The Black Attack Is Back』(1986年)、『Rebound』(1992年)。

全米トップ30ヒット「Jim Dandy」を含む『High On The Hog』や、のちに80年代メタルシーンを代表するドラマーとなるトミー・アルドリッジが参加した『If An Angel Came To See You...』など、サザンロック〜アメリカンロックファンには、500万枚近くのアルバムセールスを記録したATCO時代の作品が一般的にはおなじみだが、本セットは、特に本国US以外ではこれまであまり評価されることのなかった70年代半ば以降の作品にフォーカスしている。

そのB級イロモノ感漂うイメージのためか、レーナード・スキナードやオールマン・ブラザーズ・バンドのような評価をされることがなかった彼ら。しかしながら、ブロンドの長髪をなびかせ、ワイルドでセクシーでカリスマティックな存在感を示していたヴォーカリストのジム・ダンディは、デヴィッド・リー・ロス、ヴィンス・ニール、アクセル・ローズといったその後のハードロックシンガーたちに大きな影響を与えた。