ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、そしてぼく

Bernard Sumner

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907276409
ISBN 10 : 4907276400
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
380p;19

内容詳細

いま明かされるジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーの原風景。

バーナード・サムナーが初めて赤裸々に語った、その特異な家庭環境と解体された北部のコミュニティ、パンクとの出会い、“ブルー・マンデー”の制作秘話……この9 月に10 年ぶりのニュー・アルバムを控えるニュー・オーダーのヴォーカリスト、バーナード・サムナーが綴る『ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダー、そしてぼく』待望の翻訳が刊行!

「もしいまストーリーを語らねば、もう語ることはないと思える地点に私も差し掛かった。この後に続くページの中には、自分でも語るのがつらいこと、これまで公に言ったことがないこともあるが、それは私という人間、私が関わってきたバンド、その創造に関わってきた音楽を十分に理解するのにはとても重要だ。バンドや音楽以外のことについて沈黙してきたことで、神話が作られ、真実ではないことが事実とされてきた。だがこれを書くことで、いくつかの誤解を解き、できるだけ多くの神話を葬りたいと思っている。何より、真実のほうがストーリーとしてずっと、ずっと面白いのだから」

バーナード・サムナー/本書「序文」より

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これはもはや文学、文学ですよ     こ...

投稿日:2021/04/14 (水)

これはもはや文学、文学ですよ     この本はニューオーダーのバーナードサムナーが自らの生い立ちを綴った自伝です   同時に1956年にイギリスで生まれた労働者階級の少年が成長してゆく様と、当時の社会状の移り変わりをみずみずしく描いた文学だなとも思いました     貧困ゆえの哀しみとその中の幸福が色鮮やかに描写されていき、胸を突かれました   貧しくとも幸せだったコミュニティが分断されてもう戻れない。という悲劇は災害の仮設住宅などでも見たのですが、バーニーはそれを淡々と語ってゆきます     そのやるせなさと明るさの二面性はニューオーダーそのもので、ニューオーダーとはイギリスの歴史を映した鏡なのかもしれなと思いました     クラフトワークが上流階級の坊ちゃんによって創設されたのと対照的に、ニューオーダーは(能力はあったのに)進学したくてもできなかった労働者階級によって結成されたというのも色々と興味深いですね   フッキーに関してはこの本で決別を宣言したようなものだと思うのですが、フッキーとつるんだ青春エピソードも本の中でいっぱい語られていて切ない気持ちになりました     全音楽ファンが読むべき本だと思います  

hikari さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 踊る猫 さん

    残酷なことを言えば、そんなに「新事実」が明らかになるという本ではない。そういう「新事実」やジャーナリスティックな観点からの分析は批評家やライターの書いたものを読めば良い、ということなのだろう。本書はむしろジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのメンバーとして、つまり「当事者」として生きて来てしまった人間の生々しい独白として読むのが相応しいのではないかと思われる。ピーター・フックとの確執がどうだったのかを読めば、バーナード・サムナーの人柄の誠実さが伝わって来る。ニュー・オーダーはまだまだ終わらない、と思う

  • 小野島 大 さん

    5ヶ月かけてようやく読破(翻訳本は苦手なのです)。この人は文章がうまいですね。内省的でありながらユーモアも忘れず、エピソード満載で、重苦しい内容でも楽しく読める。アメリカ・ツアーの珍道中記や『テクニーク』制作時のベズの話など爆笑。音楽的なことや、各アルバムや楽曲の制作背景などをもう少し知りたかった気がするが、まずは退屈しないで読める。フッキーとの確執については、もう片方の言い分を聞かないとなんともいえないが、これを読む限り仲直りはなさそう。

  • zzfog さん

    どちらかというと作品からは内省的な印象を持っていたのだが、やはりミュージシャンはミュージシャンなんだな。悪いとは思わないが。

  • moz さん

    今迄読んだ音楽関連本でおそらく一番面白い。

  • しゅん さん

    ジョイディヴィジョン、ニューオーダーファンを喜ばせる回想録として最高。加えて、1950年代生まれの英国労働者階級のリアルが丹念に描いていてとても新鮮だ。生まれ育ったコミュニティの崩壊や市役所での仕事の虚しさの描き方が素晴らしい。音楽を職業にすることの恍惚と不安の中で著者が進んだ年月は不思議な狂騒に満ちて、そのせいかこの回顧録は『百年の孤独』『真夜中の子供たち』のような魔術的リアリズムの匂いを通わせている。そして、バーニーがイアン・カーティスに施した催眠術のテープ起こしが付録。ヤバすぎる。

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