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希代の福音史家クリストフ・プレガルディエン
バリトン歌手としての初録音
希代の福音史家であり、ドイツ・リートの名手としてその名を広く知られているクリストフ・プレガルディエンによる、ひさびさのドイツ・ハルモニア・ムンディへのソロ・アルバムは何とバリトン歌手としての初録音です。
収録曲はテレマンのカンタータ2曲とバッハのカンタータ1曲をメインに、ファッシュ、テレマン、ヘンデルのオーケストラ曲が彩りを添えています。テレマンは1400を超える宗教的カンタータを書いていますが、そこにはバリトンのソロのためのカンタータが多く含まれています。それは、テレマン自身も素晴らしいバリトンの声の持ち主であったためとも言われています。また『われは喜びて十字架を負わん』は、バッハのカンタータの中でもとりわけ劇的で、よく知られている作品です。
プレガルディエンはこれまでテノール歌手として活躍してきましたが、近年指揮活動に加え、バリトンへと低い声の作品に挑戦してきており、このアルバムはバリトンとしての初のものとなります。彼自身「バリトンは、より深い歌声と表現力が必要。フィッシャー=ディースカウによるこのバッハのカンタータの名盤を聴いて育った自分にとって、この曲を歌うのは大きなチャレンジ」と語っています。十字架の道行き上のキリスト、臨終を希求するものを描く強烈な描写力など、プレガルディエンらしい説得力ある歌唱が感銘を与えます。
共演はドイツ気鋭のピリオド楽器、ヴォックス・オーケストラで、バッハのカンタータの終曲では、プレガルディエンのコーチを受けたオーケストラのメンバーが合唱パートを担っています。指揮は同オーケストラの創設者、ロレンツォ・ギルランダです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ファッシュ:序曲ト短調 K:g2
2. テレマン:カンタータ『あなたに何を与えよう、わが魂よ』 TWV.1:1510
3. テレマン:カンタータ『イエスは最後の乗り物に横たわり』 TWV.1:983
4. テレマン:序曲 ニ短調 TWV.d3
5. J.S.バッハ:カンタータ『われは喜びて十字架を負わん』 BWV.56
6. ヘンデル:合奏協奏曲ホ短調 Op.6-4より第1楽章
クリストフ・プレガルディエン(バリトン:2,3,5)
ヴォックス・オーケストラ
ロレンツォ・ギルランダ(指揮)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
【クリストフ・プレガルディエン プロフィール】
1977年よりフランクフルト音楽大学、ミラノ、シュトゥットガルトで学ぶ。在学中にドイツ放送音楽コンクールに優勝。以来、優れたリリック・テノールとして、レオンハルト、ブリュッヘン、コープマン、ヘレヴェッヘ、ガーディナー、アーノンクールといった名指揮者たちと数多く共演。バロック、古典、ロマン派のオペラ、オラトリオ、受難曲、リートの各分野で高く評価されており、特に受難曲における福音史家としての演奏は、世界各地で絶賛を博す。また、フォルテピアノのアンドレアス・シュタイアー、ピアノのミヒャエル・ゲースらとの共演のリートでは、深い音楽性に裏付けられた名唱を聴かせてくれています。(輸入元情報)