2001年に花開いたバンド、BUMP OF CHICKEN。インディーズからジワジワと、そして瞬く間に広まった天体観測。最近のロック畑では珍しいくらいストレートなメロディ、誰もが思い出せるようなそんな小っさな感触と記憶を綴った歌詞、それを楽器の一部のようでバンプをバンプ足らしめる藤原のボーカル。間違いなく2002年の台風の目となった彼らは、当時まだ22才。日本のロックも彼等がいるお蔭で、まだまだワクワクすることを忘れさせてはくれません。
BUMP OF CHICKENは、藤原基央(Vo&G)、増川弘明(G)、直井由文(B)、升秀夫(Dr)の4人メンバー。4人とも1979年生まれの千葉県育ち、幼稚園からの幼なじみという珍しいパターンは、彼等の一癖も二癖もある性格特徴を推測するに、ある意味最強な絆を保つ所以なのではないでしょうか。かの長嶋茂雄と同じ小学校に通い、中学3年で藤原・直井・升とプラス1名で学園祭の為にバンドを組む。増川は、受験終了後に加入。翌1995年に初ライヴ。地元千葉でコンスタントにライヴ活動に励む。1996年、Beat Brust in Japan に「ガラスのブルース」で出場。全国大会でグランプリに輝く。
1997年、下北沢CLUB 251にて都内初ライヴ。後に作った50本限定のデモテープは10分で完売、再プレス盤がトータル1000本のセールスを記録する。お問い合わせも多くありました。この年は、メンバー大学受験の為、活動休止。そして翌1998年3月、復帰ライヴとして初のワンマンを千葉ANGAにて行なう。この頃から月一ペースでイベントを中心にライヴを行ない、着実にファンの心を鷲掴みにしてゆく。彼等の育ての親でもあるハイラインレコードから、限定500枚CD、BUMP OF CHICKENを発売するや、1ヶ月で完売。
1999年3月、1stアルバムFlame Veinをリリース。千葉LOOKでのレコ発記念ライヴに続いて、下北沢Club Que、On Air Eastイベント、そして向かうは初の大阪。着実な手応えを感じながら、イベントライヴを敢行する。この頃の対バンは、レーベルメイトのジャイアント・ステップ、アポロチーム、ステンレスなどなど。9月には初の全国ツアーがスタート、心斎橋クワトロにてくるりと共演する。11月に1stマキシLampをリリース。大晦日カウントダウンまで怒涛のライヴ。この頃は既にチケットはソールドアウト状態で、ファンが溢れかえっていました。
2001年、21世紀を21才で迎えたBUMP OF CHICKEN。3月14日に、3rdマキシ天体観測をリリース。オリコン初登場8位、これが最長2ヶ月間のTOP10入り(HMVチャート付け)という快挙。ふつうは発売2週目、3週目には必ずランク落ちします。同時期にChemistryのデビューシングルPieces Of A Dreamが発売され、1位の座を替わる替わる奪取し続けたのも記憶に新しいところです。鳴り物入りでデビューしたChemistryと同レベルの支持を集めているという事実に、改めて彼等の時代がきたことを身に染みて感じずにはいられません。
10月にはアルバム先行シングルとして、4thマキシハルジオンをリリース。天体観測の延長線上にあるサウンドは、スケール感が増し、否応なしに引き込まれてしまう心の吸引力抜群。2002年2月27日には、メジャーデビュー初のアルバムJupiter(天地を支配する最高の神!)がリリース。 そのjupiter発売以降、夏のライブに精力的に参加。そのまま2002年はリリースはないかろうかという年末に、アルバム後初のシングルスノースマイルをリリ−ス。この楽曲は今までのBUMP OF CHICKENとは一味違った曲に仕上がっている。そして同時発売でビデオクリップ集jupiterも発売。