においは心をどう動かすか(仮)

A・S・バーウィッチ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309254302
ISBN 10 : 4309254306
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
373p;20

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    西洋では香りに対して視覚より低いものとみなす歴史があった。19世紀科学の時代にも匂いの分野は注目されてこなかった。2004年ノーベル賞受賞に至る1991年リンダ・バックとリチャード・アクセルによる嗅覚受容体遺伝子の解明は、その後の嗅覚研究の急激な発展の契機となった。化学、認知心理学、神経科学の領域での最新の知見によっても、匂いはどのように知覚されるのかという根本的疑問は未解決のまま。嗅球から梨状皮質への僧帽細胞への投射は視覚とは全く異なるコードである。進化として視覚より古い知覚。今後も注目していきたい。

  • やいっち さん

    題名に惹かれ手にしたが、結構しんどい読書となった。プルーストの話など軽くいなされていた。  内容案内に、「西洋では香りに対して視覚より低いものとみなす歴史があった。19世紀科学の時代にも匂いの分野は注目されてこなかった。2004年ノーベル賞受賞に至る1991年リンダ・バックとリチャード・アクセルによる嗅覚受容体遺伝子の解明は、その後の嗅覚研究の急激な発展の契機となった」とある。そうなのだが、「進化として視覚より古い知覚。今後も注目していきたい」とも。

  • jackbdc さん

    嗅覚の不思議さを実感した。初めて知って驚いたのが嗅覚には視覚におけるような脳内マッピングが存在しないという事実。環境や体調など心の持ち方で感じ方が変わるという。捉えどころが無く心もとない感じがする一方で、複雑な人間っぽさが魅力的にも感じられる。感情面に与える影響は小さくないのに、視覚や聴覚ほどに嗅覚の心理的作用を活用する働き掛けは一般化しないのは何故か。嗅覚の捉えどころの難しさが原因の一つなのかもしれない。嗅覚リテラシーの向上により、日常生活をもっと居心地良いものに変えられるかもしれないと思った。

  • 人生ゴルディアス さん

    人間の知覚を語る際、知らず視覚機能を前提に物事を考えがちだが、実は視覚のほうが異常なのではないか、という最後の結論から話を進めるべきだったのでは? とにかく本書は不親切で、嗅球、糸状体、僧帽細胞やらの研究者も確信が持てていない研究についての話が延々と続く。これら細胞の構成が結局最後まで分からなかった。ケモトピーやらなんやら聞きなれぬ単語も前提知識のように出されてくるし、トポロジーは数学的文脈とは別の意味で用いられたり、一般向け科学読み物と専門教科書の区別つけていただけませんかという感じだった。

  • Shori さん

    嗅覚、においがここまで謎に包まれているとは。色や音とは異なり連続値で表現できない、におい受容体の反応プロセスが複雑で物質とにおいを1:1で説明できない、脳内に地図があるわけでもない…。この説明を踏まえた終盤がおもしろかった。脳がにおいを作り出し、環境変化を予測、身体状況も鑑みた行動判断ために使っている。だから同じ化合物でもラベルが違えば判断も違うし、人によって意味や想起される記憶が異なる。絶対的な説明は難しい(専門家が長年訓練で識別と説明力を磨くもの)が、相対的弁別は人類皆得意。

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