J.R.R.トールキン 世紀の作家

T・A・シッピー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566023840
ISBN 10 : 4566023842
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
501p;22

内容詳細

トールキン評論の決定版と世界的に評価されている本書を、ここにお届けする。著者トム・シッピーによる文献学に裏打ちされた洞察力に富む作品考察は、トールキン作品追体験の旅へと、読者を誘う。そして同時に、現代の闇の中で、作品を捉え返すという、ファンにとっては堪らない必携の書であり、新たな読者にとっても、またとない入門の書といえるだろう。

目次 : 序 世紀の作家/ 第1章 『ホビットの冒険』―中つ国の再創造/ 第2章 『指輪物語』(1)―物語の地図作り/ 第3章 『指輪物語』(2)―悪の概念/ 第4章 『指輪物語』(3)―神話的次元/ 第5章 『シルマリルの物語』―心の作品/ 第6章 短い著作―疑い、恐れ、自伝/ 結び 模倣者と評論家

【著者紹介】
トム・シッピー : 1943年、インドのカルカッタ生まれ。英国で教育を受ける。トールキンの最晩年にオックスフォード大学でチューターとして教えはじめ、1979年リーズ大学の英語・中世文学教授、1993年米国、セント・ルイス大学教授を経て、現在、英国のウインチェスター大学名誉研究員。トールキン研究の第一人者として世界的な評価を得ている。古英語や中英語、古北欧語にも通じ、中世研究家であってファンタジー研究家であり、真の意味でトールキンの精神を受け継ぐ研究者として認められている

沼田香穂里 : 1964年、東京生まれ。1987年慶應義塾大学英米文学科卒業。1990年お茶の水女子大学修士課程英文学専攻修了。1996年同大学博士課程比較文化学専攻修了。宇都宮大学など複数の大学非常勤講師を勤めた後、現在、慶應義塾大学・和光大学非常勤講師

伊藤盡 : 1965年、東京生まれ。文献学者。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。アイスランド大学に留学後、大学講師を経て、信州大学人文学部准教授。中世英語及び北欧言語を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ さん

    『指輪物語』を始めとするトールキンの諸作品がいかにして生まれたか、彼に教えを受けた同じ文献学者が解き明かしていく。古英語専門家として失われてしまった千二百年前に生きた人びとの感情や想像力を、文学として現代に復活させたいと願ったからと見る。そのため自身の文献学上の知識と教養を注ぎ込み、妖精から言語や地図に至るまで完璧な異世界を完成させた。そこにはオーウェルら同時代作家と同じ戦争経験者としての問題意識も含まれ、最新の文学ジャンルを創造したのだ。彼を非難したモダニズム評論家が完全に消えたのは、その証拠となろう。

  • サアベドラ さん

    高水準のトールキン作品・創作論。著者のトム・シッピーはトールキンと同じ中世文学者、文献学者で、いまやトールキン研究の古典と目されている"The Road to Middle Earth"の著者としてトールキアンの間で有名。扱う内容が多岐にわたるため本書を要約するのは難しいが、全体のテーマとして、20世紀の作家としてトールキンが他の同時代の作家といかに問題意識を共有していたか、また彼の膨大な作品群の発想の源に何があったかに焦点が当てられていると言うことができると思う。トールキンファンなら読んで損なし。

  • 洋書好きな読書モンガー さん

    本棚から。ホビットの冒険、指環物語等を書いたトールキンの各作品の解説書。伝記では無い。伝記が知りたい人には映画「トールキン旅の始まり」をお薦めする。彼の作品で一番好きなのは「シルマリルの物語」だ。ホビットの冒険/指環物語に先立つ世界創造からエルフが主役だった時代、トールキンの描くエルフはとても好戦的。長期間の物語、数シーズン物のTVドラマにならないかな。

  • おだまん さん

    本で再読して、もう一度読もう。

  • 私的読書メモ3328 さん

    必要な前提知識が多く、またかなり散漫に感じられる書きぶりもあって、非常に難解。自然科学とは違い、この種の言説はどうやっても主観的になりがちなので斜めに見てしまいますが、一つの論としては、相当に興味深く、貴重な示唆に富んでいました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品