無声映画芸術の成熟 トーキーの跫音1919‐1929 世界映画全史

G.サドゥール 著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336034526
ISBN 10 : 4336034524
フォーマット
出版社
発行年月
2000年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
23cm,357,20p

内容詳細

1927年10月6日の『ジャズ・シンガー』のプレミアは、ワーナー・ブラザーズ社にとって勝利だった。観客は歌を鑑賞した。唇の動きが歌詞と一致し、オーケストラの調子が損なわれることもなかった。アル・ジョルスンが老いた母のほうを向いて短い言葉を言った時、この映画は熱狂を巻き起こした。ニューヨーク中が、そのあとアメリカ中が、撮影中に思いついた“You ain’t heard nothing yet!”という台詞を聞くために殺到した。トーキーの跫音が近づく1920年代、世界の映画は多様な試みを発展させていく。アメリカでは、フラハティが『極北の怪異』で大成功を収めドキュメンタリーというジャンルを確立する。フランスでは、リヒター、レジェといったアヴァン=ガルドの作家たちが登場し、クレールやルノワールが映画の世界に名乗りをあげる。デンマークではドライヤーが『裁かるるジャンヌ』を撮り、ドイツでは巨匠ラングに続くパプストがウーファ社の主要な監督となり、ソ連ではプドフキンとドヴジェンコがデビューを飾る。一方、産業としての映画を制覇したハリウッドでは、ルビッチュ、スタンバーグ、ムルナウといった外国人監督が活躍し、トーキー時代を担う若き監督たちが育っていく。「映画の発明」「映画の先駆者たち」「無声映画芸術への道」「無声映画芸術の開花」の各巻に続き、映画の歴史を精緻に再構成する最大最良の映画史、ついに完結。

目次 : 1 ロバート・フラハティとドキュメンタリー映画/ 2 フランス映画1925‐1929/ 3 カール・ドライヤーの展開/ 4 一九二七年の危機からトーキー到来にかけてのドイツ映画/ 5 一九二〇年代末のアメリカ/ 6 プドフキンとドヴジェンコのデビュー、一九二六年から三〇年にかけての映画/ 7 トーキーの到来

(「BOOK」データベースより)

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