D・K・ウィップル

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横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密 昭和ミステリ秘宝 扶桑社文庫

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基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594052980
ISBN 10 : 4594052983
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,574p

内容詳細

横溝正史は、一流の翻訳者でもあった。雑誌「新青年」編集長時代から積極的に海外作品を自ら翻訳し、紹介しつづけた正史。本書では、これまであまり触れられることのなかった翻訳者・横溝の業績に光を当てる。「八つ墓村」ほか、一連の創作の発想源ともなったウィップルの「鐘乳洞殺人事件」、19世紀末の一大ベストセラーとして名高いヒュームの「二輪馬車の秘密」の二長篇を収録。後者では、単行本版と結末の異なる雑誌掲載版も併録した。時を経てなお古びない正史の闊達な訳文の妙を、ぜひご堪能あれ。

(「BOOK」データベースより)

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近年の横溝正史刊行物の中でも群を抜く内容...

投稿日:2009/04/23 (木)

近年の横溝正史刊行物の中でも群を抜く内容。彼の翻訳ものは過去全くおざなりにされてきたが、最も有名なこの長編2作が手軽に読めるようになった事は非常に喜ばしい。加えてただ復刻しただけでなく、初出誌と初刊本のテキスト比較まで行なっている。巻末の解説・資料も良い。むやみに改変したテキスト・魅力の無い装丁等で横溝正史を粗雑に扱っている角川書店は扶桑社編集スタッフの誠意を少しは見習うべきだろう。ともあれ正史の翻訳ものの多くはまだまだ埋もれたままになっている。1日も早く「横溝正史翻訳コレクション」の続編を早く出して欲し

白蝙蝠 さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Clean John さん

    気になっていた二輪馬車の秘密が、なんと金田一耕介シリーズでお馴染みの横溝正史氏にて翻訳されていると知り、読まずには居られませんでした。前半に収録されている鍾乳洞殺人事件は舞台が鍾乳洞で探偵役が地質学者というその設定だけでワクワクしてきます。二輪馬車の秘密では、1886年の作品だというのに推理小説御用達のクロロホルムが使用されていました。歴史を感じます。

  • ホームズ さん

    『二輪馬車の秘密』を読みたくって捜したら横溝正史翻訳だった。どちらも古い感じだけど面白かった。『鍾乳洞殺人事件』の犯人はちょっと唐突な感じだったかな。『二輪馬車の秘密』は舞台がオーストラリアって言うのが珍しいな(笑)

  • Oh!やまびこ さん

    横溝氏の手掛けた翻訳本である事を知り探し求める。新かな新字に表記し直しての出版ということであったが読了迄にいささか時間を要した。カタカナ人物名に翻訳ものを読むことが少なめの自分に障壁感があった。それに予想を上回る旧文体の影響も少なからず、読み返すこともしばしば。横溝氏作品の原点とも思えてくる翻訳作品。繰り返される殺人、因果な人間関係、解決に奔走する探偵(探偵役)の存在、名のある旧家・富豪の家柄の関わりを感じ得た。本書で最も興味深かったのは解説のページ、横溝氏の足跡と探偵小説文壇への影響を知ることが出来た。

  • ひろ さん

    話の中身は兎も角、当時の翻訳がある意味新鮮だった。

  • 風見鶏 さん

    鍾乳洞殺人事件は犯人が斜め上から降ってきてびっくり。二輪馬車の秘密は一度も犯人当てたことないぼくですら序盤であっさり分かった。後者は戯曲っぽいというか……ご都合主義とはまた違うのだけど、笑ってしまうような展開の仕方をしていた。〜に話を伺わなければ、お、ちょうど当人が通りかかった!みたいなシーンが多々あった。両方ともそんなのありか、と逆に新鮮な気持ちで読めた。ガボリオの系譜らしいけど、ルルージュ事件の方がおもしろかったな。でも比べなければ楽しめます。二輪馬車の方は女の子がかわいいです。

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