戦国「おんな家長」の群像

黒田基樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305709448
ISBN 10 : 4305709449
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
213p;19

内容詳細

浅井茶々や寿桂尼など、大河ドラマや歴史小説でスポットが当たることも多い戦国時代の女性たち。実際に「家」の長となる女性はいたのか?いたとしたらどのような「活躍」をしたのか、なぜ戦国の終わりとともに姿を消したのか。史料をもとに、その謎に迫る。

目次 : 序章 なぜ「おんな家長」に注目するのか/ 第1章 戦国最初の「おんな家長」洞松院(赤松政則後室)/ 第2章 最も活躍した「おんな家長」寿桂尼(今川氏親後室)/ 第3章 古河公方家の「おんな家長」芳春院殿(足利晴氏後室)・古河姫君(足利義氏嫡女)/ 第4章 関東の「おんな家長」/ 第5章 陸奥の「おんな家長」/ 第6章 著名な「おんな家長」の実像/ 第7章 最後の「おんな家長」浅井茶々(羽柴秀吉後室)/ 終章 「おんな家長」が活躍した時代

【著者紹介】
黒田基樹 : 1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きみたけ さん

    著者は駿河台大学法学部教授の黒田基樹先生。戦国大名・国衆家で女性が事実上の家長として存在した実例についてまとめた一冊。女性が家長権を行使している存在を「おんな家長」と括ることで、戦国大名・国衆家の運営において女性の果たした役割に注目しています。有名なのは寿桂尼(今川氏親後室)と浅井茶々(羽柴秀吉後室)。ちなみにNHK大河ドラマにも登場した井伊直虎は実際には男性で、女性説は江戸時代半ばに成立した物語になるそうで、考察の対象から外れたそうです。直虎オトコとは知らんかった😅

  • さすらいの雑魚 さん

    やはり戦国無双的な戦姫は厳しいよう。かのァ千代嬢すらリアルは地味です(^_^;)本書では戦国時代に登場した女性領主達を おんな家長 とカテゴライズし研究すべきと提案。大名から国人領主まで少ない資料を渉猟し彼女達の実相を描く。外交交渉に領域統治に家臣団統制にと戦国の群雄を相手に奮闘し当主権を担った彼女達だが、軍事指揮権は野郎どもの聖域だったよう。興廃を定める決戦に軍配を揮う女戦国大名って浪漫だが、なかなか妄想は現実化しない。乱世の渦中にあって家中を掌握し御家を保つ困難に挑んだ戦国女子にフォーカスした労作ね。

  • MUNEKAZ さん

    『寿桂尼』に続く黒田先生の「おんな家長」本。男性当主が幼少もしくは病気などで執務が出来ず、また一門や家宰にも適当な人物がいない場合、緊急的に家督を代行する当主の妻や娘を「おんな家長」とカテゴライズする。彼女たちが一時的とはいえ、家長として権力を振るえた理由を、上級権力に頼らず「家」を自力で守っていかねばならなかった戦国時代の特質に求めるのは興味深い。明応の政変時に赤松家を支えた洞松院から始まり、大坂の陣で敗れた浅井茶々で終わる構成も面白いところ。本書はまだ叩き台のような内容なので、今後の研究の進展に期待。

  • bapaksejahtera さん

    築山殿続いて著作を読む。同書で築山殿は元康から家康になった夫の奥向支配権を掌握した正妻と描かれたが、本書では戦国時代にこうした権限のみならず、戦国の大名・国衆家において当主不在の折に家長権を代行する、著者の造語「おんな家長」となった13人の実例を述べる。儒教的男権支配意識は貴族に始まり武家に迄降りてきたが、戦国時代武家の当主は、十分な嗣子を残さず死ぬ事が多い。おんな家長はこの条件下で生じたようだ。実名が残らぬ彼女らの様子は数少ない書簡でのみ知られるのだが、実際の家政への関与はそれ以上の物だったに違いない。

  • DONA さん

    なかなか堅苦しくて読むのが大変でした。戦国時代は大好きな時代なのですが、「おんな家長」がその時代にだけ活躍していたとはしりませんでした。もっと物語調の部分があった方がわかりやすかったかもしれません。

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