落下傘学長奮闘記 大学法人化の現場から 中公新書ラクレ

黒木登志夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121503107
ISBN 10 : 4121503104
フォーマット
出版社
発行年月
2009年03月
日本
追加情報
:
18cm,363p

内容詳細

40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。法人化の現場で7年。想像を絶する「壁」に対して「素人指揮官」が行った奮闘の数々を描き、解決すべきアクチュアルな課題を示す。

【著者紹介】
黒木登志夫 : 1936(昭和11)年東京都生まれ。60年東北大学医学部卒。東北大学助教授、東京大学医科学研究所助教授を経て、同教授(84〜96年)。この間、米国ウィスコンシン大学留学、WHO国際がん研究機関(フランス・リヨン市)勤務。96〜2001年昭和大学教授。01〜08年岐阜大学長。08年4月から日本学術振興会(独立行政法人)・学術システム研究センター副所長、世界トップレベル研究拠点プログラム・ディレクター。東京大学名誉教授、岐阜大学名誉教授、日本癌学会会長(2000年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おらひらお さん

    2009年初版。大学の学長とは名誉職と思っていたのですが、時代も変わりパイロットとしての手腕が必要な時代になったことがよくわかる一冊です。ちなみに僕は岐阜に行ったことがありません・・・。

  • takao さん

    岐阜大学学長に

  • NekoApple さん

    『落下傘学長奮闘記』/中公新書ラクレ/★★★★★/国立大学が法人化される直前に岐阜大学の学長となった人の回顧録&現在の日本の高等教育や国立大学法人が抱える課題を述べる。/http://bit.ly/igwILs

  • Tsutomu Yamamura さん

    東大医科研究所出身の研究者で教育や大学運営の経験がないのに、縁のない岐阜大学の学長になり、法人化前後の国立大学の運営経営を行った著者の体験記。国立大学の体質や、法人化の動きとその衝撃、文科省や財務省の思惑などが、あまり制度に入り込まないで、読みやすく記述されています。学長と教授+事務局との対立構造など、公立大学で働く身としては興味深いお話しも多数あり。改革は絶対に必要としながらも、地方大学を切り捨てるような政策を批判している点にも共感しました。

  • gogo さん

    大学事務局についての記述が興味深かった。文科省人事で足かけでやって来る課長級以上の幹部職員には当たり外れがあり、岐阜大では法人化後に局長ポストを廃止したという。彼らには本省の情報をいち早くキャッチして大学に役立ててほしいのに、仕事をしない人がいて困るので、地元生え抜きの職員を積極的に幹部登用したという。文科省側で同じ問題を論じた元文科キャリアの寺脇研氏は「国大法人化により、文科省では省内のノンキャリ職員の多様性が乏しくなった」と指摘している(『文部科学省』2013)。対照的だ。

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人物・団体紹介

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黒木登志夫

1936年、東京生まれ。東北大学医学部卒業。専門はがん細胞、発がんのメカニズム。1961年から2001年にかけて、3ヵ国5つの研究所でがんの基礎研究をおこなう(東北大学加齢医学研究所、東京大学医科学研究所、ウィスコンシン大学、WHO国際がん研究機関、昭和大学)。英語で執筆した専門論文は300編以上。

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