村上春樹 「喪失」の物語から「転換」の物語へ

黒古一夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585053828
ISBN 10 : 4585053824
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
追加情報
:
20cm,294p

内容詳細

変貌する村上文学に正面から対峙する本格的評論。処女作から最新作まで、長・短編、対談、エッセイ、翻訳書など、主要作品を読み解く。90年代以降、「変化・転換」したはずの村上春樹。その現状を明らかにする。

【著者紹介】
黒古一夫 : 1945年生まれ。群馬県出身。文芸評論家・筑波大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田中峰和 さん

    後に「村上春樹批判」で、村上批判の急先鋒のように捉えられる著者だが、10年前のこの本では、親村上の姿勢が鮮明だ。「風の歌…」「ピンボール」、「羊をめぐる冒険」を鼠三部作と命名した黒古は、村上に親近感を覚えていたことを明記。なぜなら70年までの政治の季節を作中に見出し感受できたからだと述べている。ではなぜ、彼が反村上に転じたのか。デタッチメントからコミットメントへという変遷を経て、カフカ賞受賞以降、ノーベル賞候補に挙げられスピーチなどのパフォーマンスが気に食わないからか。自分の村上でいて欲しかったのだろう。

  • ゆうき さん

    学生運動からの喪失と孤独を描いた鼠三部作から過去を総括した「ノルウェーの森」から社会へコミットしようとした「ねじまき島のクロニクル」そして「海辺のカフカ」でのトラウマと癒しへの後退と「アフターダーク」で描いた監視社会とこちら側の悪、そして「東京奇談集」での迷走。要約するとこのような感じで評論している。政治問題などを絡めて批評しているので説得力があり、また巻末での中国人留学生による中国での村上春樹の読まれ方の論文も興味深かった。しかしこの本を鵜呑みにするのでは無くヒントにして自分なりの村上作品の読み方を探す

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人物・団体紹介

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黒古一夫

1945年12月、群馬県に生まれる。群馬大学教育学部卒業。法政大学大学院で、小田切秀雄に師事。1979年、修士論文を書き直した『北村透谷論』(冬樹社)を刊行、批評家の仕事を始める。文芸評論家、筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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