貴の乱 日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の「権力闘争」

鵜飼克郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800281029
ISBN 10 : 4800281024
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
255p;19

内容詳細

角界を揺るがせた横綱・日馬富士の引退劇。前代未聞の暴行事件はなぜ起きたのか。
モンゴル人力士が相撲界の一大派閥となってはや20年。日本人は知らない事件の真実と、
相撲協会幹部の知られざる「暗闘」を徹底取材。角界の危機的現状を読み解く。

●スクープ! 貴乃花親方と八角理事長が罵り合った「理事会議事録」120分フルバージョン
●「裏金顧問」小林慶彦氏の知られざる来歴と背任行為のすべて
●金庫番の元・女性職員と相撲協会の「退職金訴訟」
●ドキュメント「2・2理事選」 貴乃花「惨敗」の舞台裏
●横綱引退騒動を描く劇画「鳥取の惨劇」
●日馬富士暴行事件と「貴乃花文書」をめぐる水面下の暗闘
●協会が否定する「モンゴル互助会」はあったのか
●形骸化した「年寄名跡改革」と理事選をめぐる情報戦

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読書メーターレビュー

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  • メルル さん

    一応、読んでみた。相撲協会の内情や暴行事件など、クロかシロかなんて単純に分けられない話が様々ある。複雑化してしまった協会の事情なんてやっぱり興味がなかった。こんなことを言ってはいけないことは分かっているが、私は大相撲が好きなのでこういうのはどうでもいいや。でも一つ気になるのは、政治的背景で力士人生を終了させなければいけない力士が少なからず存在するという話。力士の怪我からの涙の復活とかそういう苦労を見ているだけに、嫌な話だと思った。

  • おかむら さん

    元横綱日馬富士の自伝を読む前に例の暴行事件のおさらいをしようと借りてみた。事件そのものよりもそれに至る相撲協会内の内紛が….、大人の世界って汚いわぁ。前半は北の湖理事長に取り入って顧問となった小林慶彦という男がメイン。裏金を着服やりたい放題。北の湖理事長の死後小林を排除したい八角副理事長派と小林擁護の貴乃花理事派の緊迫理事会の一部始終など。あー下世話。後半はモンゴル互助会とか年寄株問題。金銭欲と名誉欲にまみれた相撲協会の権力闘争。品格が全然感じられません。ま、この手の暴露本、嫌いじゃないので楽しんだけどね

  • のびすけ さん

    本書のサブタイトルに「日馬富士暴行事件の真相」とあるが、それに関する内容は僅かで、メディア等で知り得ている以上の目新しい情報はなかった。本書の半分以上は、北の湖理事長時代に協会顧問だった小林慶彦という人物を巡る八角派と貴乃花派の激しい対立の様子について書かれている。これについては、理事会での赤裸々な議事録など初めて知ったこともあって興味深く読んだ。相撲協会という場所は、一門のパワーバランスで成立しており、そこで権力を握るには人脈と政治力が必要になる。貴乃花は先を急ぎすぎたし、何かを間違えていたのだろう。

  • ようはん さん

    この本で最も印象に残るのは北の湖前理事長時代に特別顧問として相撲協会の事務や交渉を担い、そして協会内部で権力を握り専横を重ねた小林慶彦という人物。日馬富士暴行事件における八角理事長対貴乃花の構図も元を正せば北の湖理事長死後の両者の権力争いに加え、小林顧問の排除を図る八角一派と小林と利害が一致した貴乃花一派の争いが大元であると分かる。しかし真偽は定かではないが「森永金プレート事件」等の小林慶彦の金欲と名誉欲に塗れた悪辣な行動の数々は酷いとしか言いようがなく、その出自がいまいち不明なのも不気味な雰囲気がある。

  • anken99 さん

    出たときから気になってはいたが、昨晩どうしても読みたくなって購入。で、一気読み。本事件について、相当勉強してきたが、新たな情報、発見多数。意外に、反貴乃花寄りの記述も多く、フラットな立場で学習できました。

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鵜飼克郎

1957年、兵庫県生まれ。『週刊ポスト』記者としてスポーツ、社会問題を中心に幅広く取材し、特に野球界、角界の深奥に斬り込んだ数々のスクープ記事で話題を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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