演劇入門 生きることは演じること 集英社新書

鴻上尚史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211726
ISBN 10 : 408721172X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
272p;18

内容詳細

【鴻上尚史、渾身の一作!】
「演劇は劇場にだけあるものではありません。あなたがいて、目の前にもう一人の人間がいれば、またはいると思えば、そこに演劇は生まれるのです。もし、あなたが目の前にいる人に何かを伝えたいとか、コミュニケートしたいとか思ったとしたら、演劇のテクニックや考え方、感性は間違いなく役に立つでしょう」――鴻上尚史

【内容紹介】
日本人が、「空気」を読むばかりで、つい負けてしまう「同調圧力」。
でも、その圧力を跳ね返す「技術」がある。
それが演劇。
「空気」を創る力は、演劇的な思考と感性によって磨くことができるのだ。
なにも舞台に立ったり、俳優を目指したりする必要はない。
本書で、演劇の基礎に触れて、日常の生活で意識するだけ。
長きにわたるコミュニケーション不全の時代に、人間らしい交感の喜びを取り戻し、他者とともに生きる感性を育てる方法を具体的に説く画期的な指南書。

【目次】
◆第1章 演劇とは何か?
ピーター・ブルックの言葉/演劇とは、俳優と観客である/人間は演じる存在/私達の人生は演劇そのもの
◆第2章 映像との違い
「演劇」と「映像」はどう違うのか?/演技の違い/俳優の感じた感情は、観客に伝わる
◆第3章 ライブであるということ
演劇はお客さんによって変わっていく/「舞台の上で漂う」/「二日目落ち」
◆第4章 一人と大勢
「幻の共同体」─―観客が観客に出会う/神なき祝祭/「たった一回」の愛おしさ
◆第5章 演劇と小説
演劇の情報量/小説の内面描写/「リアリティの幅」
◆第6章 情報化社会と演劇
「より多くの人へ、より速く、より正確に」への懐疑/「より親密に、より着実に、より創造的に」
◆第7章 演劇の創り方
演劇の面白さは俳優の面白さ/演技は「心の旅」/スタニスラフスキーの「与えられた状況」/どんな役でも人生の可能性のひとつ
◆第8章 なぜ子供達に演劇が必要なのか
他人を生きて、発見する/演劇系の学生の「コミュニケーション能力」の高さ/シンパシーとエンパシー/接客マニュアル/本気で人と話そうとしない日本社会
◆第9章 演技の上達について
上達の秘訣は場数/リーディング/演劇は必要か

【著者略歴】
鴻上 尚史(こうかみ しょうじ)
作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。
早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。「朝日のような夕日をつれて '87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞。戯曲集「グローブ・ジャングル」で読売文学賞受賞。日本劇作家協会会長も務めるなど日本の演劇界を牽引。
『不死身の特攻兵』(講談社現代新書)などのベストセラーも。

【著者紹介】
鴻上尚史 : 作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。「朝日のような夕日をつれて’87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞。戯曲集「グローブ・ジャングル」で読売文学賞受賞。日本劇作家協会会長も務めるなど、日本の演劇界を牽引。『不死身の特攻兵』(講談社現代新書)などのベストセラーも(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    著者は同調圧力についてかなりものされています。そのようにならないためには演劇について興味を持つべきであるといわれています。私も同感なのですが今までやったことは中学の時の「ああ無情」くらいでみるのもシェイクスピアの演劇を数本見ただけです。この本では演劇という範囲ばかりではなくその関係するところなどをかなりきめ細かに丁寧に論じられていて興味を持って読むことができました。

  • フム さん

    オンラインで続けてきたシェイクスピアの読書会を一区切りにして、今度は現代劇の本を読むことになった。まずは鴻上さんの戯曲ということになったので、その前に6月に刊行されたこの新書を読んでみた。コロナ禍の自粛において、音楽や映画などの芸術は大変な痛みを負ったが、中でも劇場が閉ざされた演劇は深刻な打撃を受けた。しかし、著者は「演劇は劇場だけではない」と言う。私たちが他者と共に生きるときに、ある時は母であり、父であり、同僚であり、近所の住民であり、そのどれもが本当の自分なのだ。

  • チャーリブ さん

    「演劇入門」というと演劇を志す人たち向けの入門書のように思われるが、むしろ本書は「演劇を通して見る対人関係論」のような内容である。著者は、私たちが日常生活において場面によって親になったり、子どもになったり、上司になったり、部下になったりするような役割をも演劇だと見る。その時にそれぞれの場面で「心をこめて」自分を演じるには、本物の演劇と同じく「技術」や「練習」が必要となる。日常生活の役割を演じるときにも演劇と同じく「自意識」が最大の敵となると言う。○

  • ココロココ さん

    高校の時に演劇をやっていたので、店頭で見かけ面白そうだと思い購入。一時中断したが、ようやく読了。『なぜ子供達に演劇が必要なのか』の章が面白かった。シンパシーとエンパシーの違いを考えたことがなかったし、演劇はエンパシーを育てる手段と書いてあったのはすごいことだと思った。演じるのも観るのも好きだけど、演劇を観たことがない人にも、観たいと思ってもらえたら良いと思った。

  • かんがく さん

    演劇の魅力がこれでもかと伝わってくる、まさに入門異才的な一冊。映画や小説など他の媒体との違い、教育や企業など社会との関わりまで書かれており、演劇が持つ力の大きさが改めてよくわかった。最後のコロナ禍における演劇へのメッセージも良い。

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鴻上尚史

作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成

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