方丈記 光文社古典新訳文庫

鴨長明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753863
ISBN 10 : 4334753868
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
蜂飼耳 ,  
追加情報
:
152p;16

内容詳細

災厄の数々、生のはかなさ…。人間と、人間が暮らす建物を一つの軸として綴られた、日本中世を代表する随筆。京都郊外の日野に作られた一丈四方の草庵で、何ものにも縛られない生活を見出した鴨長明の息遣いが聞こえる瑞々しい新訳!和歌十首と、訳者のオリジナルエッセイ付き。

目次 : 方丈記/ エッセイ/ 方丈記原典

【著者紹介】
鴨長明 : 1155‐1216。随筆家・歌人。賀茂御祖神社(下鴨神社)の禰宜・鴨長継の子として生まれる。歌人として活躍し、後鳥羽院による和歌所設置に伴い、寄人に選ばれる。琵琶の名手でもあった。1204年(50歳)、和歌所から出奔し(河合社禰宜事件)、出家遁世する(法名は「蓮胤」)。『新古今和歌集』に10首入集

蜂飼耳 : 1974年神奈川県生まれ。詩人・作家。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞を受賞。詩のみならず、小説、エッセイ、絵本、書評などでも活躍する。他の著書に、詩集『食うものは食われる夜』(第56回芸術選奨新人賞)、『顔をあらう水』(第7回鮎川信夫賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    必ず高校の古典教科書には出てくる有名な中世のエッセイです。詩人の蜂飼耳さんによる現代文が最初にあり、エッセイ、原典、和歌、発心集の一部、解説ともり沢山の情報がこの1冊に収められています。私などは最初の方の文章しかあまり読んだことがなかったのですが、全体を通して読むと短いけれどやはり味がありますね。日本の古典のエッセイの代表的な作品の一冊ですね。

  • buchipanda3 さん

    ちくま学芸文庫版に続いて。こちらは現代語訳を通して読み易い構成。逐次、評が挿まれたちくまの方は背景を掴みやすかった。その後にこちらを通読することでより全体の印象を掴めた。訳者の解説にもあったが、改めて読むと長明の人間味が浮かび上がる。それは世の無常の儚さから崇高な達観者となったというより、己を知ることで自分を縛るものから解放し、身軽となった心で本当に大切な好き(数寄)なものを嗜む姿。どこか不器用で空回りしていた彼の生きっぷりは特別ではなく、今の時代でも多くが彼の語る言葉に共鳴する部分を見出すのだと思う。

  • sin さん

    方丈記は知識としては知っていたが、これまで本文に触れることはなく、ましてや僅かに二十数頁の掌編であることなど勿論知らなかった。色即是空、仏教の影響もあるだろうが八百年前に生きた彼も現代の自分たちと同じく、いや時代とは関係なく人間として共通の寂寥感を抱いて確かに存在したと云う証を文面から読み取ることができる。人は何処から来たりて何処へと去るのか、彼の人と同じく自分たちにも解らないが、そう思い至る刹那の命は消え行く運命に在るとしても、今、生きて在る己れ自身は実在なのだと時代を越えた共感を抱く思いがした。

  • keroppi さん

    高校の古典の授業で初めて触れ、その頃から、この無常観に惹かれていた。恥ずかしながら、先月の自分のつぶやきでもこの冒頭を引用してしまっていた。歳を重ねるにつれ、この作品が実感として心にしみてくる。様々な災害は後を絶たず、この読書メーターの中ですら、時は過ぎ、とどまることはない。過ぎ行く時の流れに身を委ねつつ、方丈とは言えないiPhoneに居を構え、ただ、日々触れる本と体験への雑感を書き連ねている今日この頃である。

  • 神太郎 さん

    教科書では少し触れる程度。実際のところは読んだことがない。でも、何故か読んだ気でいる。鴨長明の人生も紆余曲折だったのだなぁとこういうの学校で話してくれたらきっともう少し古典に親しみを持てたかもしれないな。年表や原文だけでなく、鴨長明関連のものも、いくつか収録されておりその人となりを知るには良い本だろう。ままならない人生。不器用な生き方。それを経たからこそ生まれた作品。また、年を重ねたときに読み直したい。

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鴨長明

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆

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