台所に敗戦はなかった 戦前・戦後をつなぐ日本食

魚柄仁之助

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787220615
ISBN 10 : 4787220616
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
206p;21

内容詳細

戦時中の婦人雑誌の料理コーナーは、少ない配給物資をいかに無駄なく食べ尽くすかという「国策料理」ばかり。玄米1升に水2升を入れてふくらませ、さらに水5合で炊く「楠公炊き」をはじめ、いかにかさを増やすかの戦時色のオンパレード。それは、1945年8月15日の敗戦後も変わらず、むしろもっと深刻な食糧難に突入した。「うどんのコロッケ/パン/プリン」「大麦や米ぬかのコーヒー」「おはぎは里芋」「黒豆で人工ぶどう酒」……。
戦前―戦中―戦後の台所事情を雑誌に探って、「必ず食べてから発言する」がモットーの料理人がレシピどおりに実際に作って、食べて、レポートする「食が支えた戦争」。


魚柄 仁之助
食文化研究家。著書に『腸を元気にするレシピ109』(飛鳥新社)、『食ベ物の声を聴け!』(岩波書店)、『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』(朝日新聞社)、『うおつか流大人の食育』(合同出版)ほか多数。




【著者紹介】
魚柄仁之助 : 1956年、福岡県生まれ。食文化研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 更紗蝦 さん

    80年代に古道具屋を営んでいた関係で、古い主婦雑誌の付録料理本を入手した著者が、昭和の料理の変遷や創意工夫を検証した本です。凄く面白かったのですが、ちょっと気になったのは、料理雑誌は紙面を埋めるために苦し紛れのやっつけレシピを無理やり載せる場合というのがあり、私が知る限りでは創刊当時のレタスクラブはかなり酷かったですし、私が以前通っていた料理教室の先生も「創刊当時のオレンジページは酷かった」と言っていたので、戦前・戦中の雑誌も「ライターの苦し紛れ記事」があった可能性を考慮すべきなのでは…と思いました。

  • 宇宙猫 さん

    ★★★ 昭和の前半の和洋折衷なお料理について。サンドウィッチに柚子味噌を使ったりハンバーグを挟んだり、今より攻めてて美味しそう。100年たったら令和はこんな料理を作ってた、なんて本が出るのかな。

  • 北本 亜嵐 さん

    「すきやき」や「サンドイッチ」等、おなじみの食事、昔はどんな風だったのか?著者は当時のレシピを用いて忠実に再現しているが、今ではあり得ない程のとんでもなさ。そのバイタリティさに拍手を送りたくなります(笑)理屈ぬきで面白かった。

  • シルク さん

    ……(゚p゚)ゴクリ 「撮影の都合で夜どんなに遅くなるやうなことがあつても、母がちやんと待つてゐてくれて、温いご飯に、私の好きな牛肉と玉葱のバタ炒めのお菜を作つてくれます。これが何よりの御馳走なんです。一日たまつた話を、あれやこれやとおしやべりしながら頂いてると疲れもどこかへ吹つ飛んでしまふほど。」(「名士と人気者の千人料理」『主婦之友』1938年1月号付録)(p.21)高峯三枝子さんの記事。牛肉と玉葱の炒めって、「炒めにでもするか」ってんでよくやるけど、この記事を読んで、自分の中で特別なおかずに昇格。

  • クサバナリスト さん

    パラパラ読み。今では考えられないレシピがいっぱい。

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魚柄仁之助

1956年、福岡県生まれ。食文化研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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