日本書道史新論 書の多様性と深みを探る ちくま新書

魚住和晃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480076014
ISBN 10 : 4480076018
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;18

内容詳細

日中の書道史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、古代から近代まで、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を新視点から描きなおす。

【著者紹介】
魚住和晃 : 1946年生まれ。神戸大学名誉教授。孫文記念館館長。きび美ミュージアム副館長。日中の書道史を研究。筆跡鑑定でも知られる。東京教育大学芸術学科卒業。同大学院教育学研究科修士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • OjohmbonX さん

    朝鮮の書道があくまで中国書法の歴史に沿った形で展開された一方で、日本の書道はもはやそこを踏まえずに発展したという。それは日本で律令制が導入されながらも、早々に放棄されて形骸化したのと似ている。帝国(中国)に対する周辺(朝鮮)と亜周辺(日本)の差が、文字表現においても現れている。その中にあっても、儒者は中国の伝統を保持し、江戸時代に朝鮮通信使への歓待の中で存在感を発揮したのは面白い。書の書き手を同定するのに、書の文字表現や内容を、その人物の立場、書法の発展史、中国との関係等と照合する方法も面白かった。

  • koko0koko さん

    稲荷山古墳出土鉄剣の銘文から始まるのが予想外かつ興味深い。西行真筆の真贋について論じてる部分が一番面白く納得させられた。中国書道史に比較して日本書道史本の売れなさを嘆かれていたが、読後の感想としては日本書道史は中国書道史を前提としてるような所が見受けられるので仕方ないんじゃ無いかなと。とはいえこの本は中国本に負けないくらい面白いと思う。

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