高野秀行 (ノンフィクション作家)

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謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア

高野秀行 (ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784860112387
ISBN 10 : 4860112385
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
509p;20

内容詳細

西欧民主主義敗れたり!!


著者渾身の歴史的<刮目>大作!
これ以上のノンフィクションはもう二度と読めない。


「WEB本の雑誌」の連載は大いなる序章でしかなかった──
潜入すること計4回。4年に渡る長期取材の末、謎の国家の全貌が明らかに!


終わりなき内戦が続き、無数の武装勢力や海賊が跋扈する「崩壊国家」ソマリア。 その中に、独自に武装解除し十数年も平和に暮らしている独立国があるという。


果たしてそんな国が本当に存在しえるのか?


事実を確かめるため、著者は誰も試みたことのない方法で世界一危険なエリアに飛び込んだ──。


520ページの超ボリューム。
世界を揺るがす衝撃のルポルタージュ、ここに登場!


目 次


プロローグ 地上に実在する「ラピュタ」へ


第1章 謎の未確認国家ソマリランド
1 ラピュタへのビザはどこで取得できるのか/
2 ソマリ人は傲慢で、いい加減で、約束を守らず、荒っぽい
3 市場に札束がごろごろ
4 動物だらけの遊牧都市
5 世界でいちばん暑い町
6 海賊に拉致されたドイツ人と刑務所の海賊


第2章 奇跡の平和国家の秘密
1 ソマリランド観光案内
2 天変地異には要注意
3 知られざる覚醒植物カート
4 ソマリランドはなぜ治安がいいのか
5 ワイルド・イースト
6 だいたいソマリランド最高峰登頂記
7 ソマリランドが和平に成功した本当の理由
8 独立は認められないほうがいい?
9 「地上のラピュタ」は、ライオンの群れが作る国家


第3章 大飢饉フィーバーの裏側
1 ソマリア三国志
2 北斗の拳を知らずしてラピュタは語れない
3 世話役はカートの輸出業者
4 被差別民の意見
5 ハイエナには気をつけろ
6 アル・シャバーブの影


第4章 バック・トゥ・ザ・ソマリランド
1 奇跡の政権交代
2 ソマリの超速離婚
3 血の代償
4 ワイヤッブの裏切り


第5章 謎の海賊国家プントランド
1 海賊の首都ボサソ
2 氏族の伝統が海賊を止められない理由
3 籠の中のカモネギ
4 プントランドも民主主義国家?
5 ソマリランドの「宿敵」はこう語る
6 世紀末都市ガルカイヨ
7 謎の源氏国家ガルムドゥッグ
8 史上最大の作戦
9 続・史上最大の作戦


第6章 リアル北斗の拳 戦国モガディショ
1 モガディショ京都、二十年の大乱
2 世界で最も危険な花の都
3 剛腕女子支局長ハムディ
4 旧アル・シャバーブ支配区を見に突入
5 完全民営化社会
6 現場に来て初めてわかること
7 カートとイスラム原理主義
8 アル・シャバーブを支持するマイノリティ
9 アル・シャバーブはマオイスト?
10 すべては「都」だから


第7章 ハイパー民主主義国家ソマリランドの謎
1 戦国時代のソマリランド
2 「地上のラピュタ」に帰る
3 アフリカTV屋台村
4 ソマリランド和平交渉の全てを知る長老に弟子入り
5 ソマリの掟「ヘール」の真実
6 ソマリ人化する
7 世界に誇るハイパー民主主義
8 伊達氏の異能政治家・エガル政宗の恐るべき策謀
9 地上のラピュタを超えて


エピローグ 「ディアスポラ」になった私


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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Miyoshi Hirotaka さん

    アフリカの角にあるソマリランドは謎の独立国家。身代金の支払いで為替が変動する海賊国家プントランドや「リアル北斗の拳」のような無政府状態の南部ソマリアと隣接しながら、20年以上も独立と平和を維持している。これはソマリランドがイギリス領だったのに対し、他はイタリア領だったからだ。ソマリランドではでは伝統的な氏族の仕組みが維持され、氏族間の戦争法も遵守された。国の財政基盤は海外親族からの仕送り。資源がなく、不毛な土地なので、利権とは無縁。国際社会から無視されたことで逆に和平が保たれ、民主主義が機能している。

  • トムトム さん

    手元に届いて、厚さにびっくり!しかし、面白いのでアッと言う間に読み終えてしまいました。内戦が続くソマリアで平和な自治区?を維持しているソマリランド。昔ながらのしきたり、掟で作る治安の良さ。学校や会社など、小さい世界の常識にしばられているのはもったいない!視野を広げて、様々な世界を見てみよう。何でもありです♪

  • ごへいもち さん

    図書館でやっと順番が回ってきた。分厚いので期限内に読めるかなと一瞬思ったけれどやっぱり高野本、読みやすくて面白くて3日ぐらいで読了。どんな悲劇も困難も不快なことも下品なこともw読みやすいエンタメにしてしまう著者のキャラと著書が好き。ソマリランドとの蜜月が続くことを願う♪文庫化して「文庫版あとがき」がつくと良いな。ただいつもながらの体当たり取材なのでその点が心配

  • ゆいまある さん

    今までの高野さんの本で一番力が入っている。内戦が続き無政府状態になっているソマリアに、何度も潜入し、湯水のようにお金を使って警備を雇い、賄賂をばらまき、命の危険があるのでカート(覚醒作用のある葉っぱ。まるでヒロポン使って戦争行く人みたい)を食べながら徹底的に調べ尽くしたルポ。ここまでやる必要があるのか?そんなソマリア内に武装解除した独立国家ソマリランドがある。ソマリ人は人の話を聞かず、多動で、共感性に乏しく衝動的で覚醒作用のある薬物に依存しやすい。ADHD+ASDの研究をやるのにぴったりのフィールドかも。

  • えちぜんや よーた さん

    ソマリ人全てが必ずしも遊牧民をやっているわけではありませんが、 昔、遊牧民だったころの気質が今でも残っています。・質問を受けたら都合の悪いことでも率直に即答(P35)・物乞いはしない。物乞いをするくらいなら盗む(P41)・離婚も超速。バツイチは当たり前。バツ2、バツ3も珍しくない(P211)日本人と違いすぎて笑えます。アフリカ好きでなくても、辺境旅行好きでなくても、読んでおく価値あり!

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高野秀行 (ノンフィクション作家)

1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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