高野秀行 (ノンフィクション作家)

人物・団体ページへ

幻のアフリカ納豆を追え!そして現れた“サピエンス納豆”

高野秀行 (ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103400721
ISBN 10 : 4103400722
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
366p;20

内容詳細

納豆は日本固有のものではない。いや、それどころか世界の食は納豆に通じていたのだ―。ナイジェリア、セネガル、ブルキナファソ、朝鮮半島。イスラム過激派出没地域から南北軍事境界線まで、著者は幻の納豆を求めて彷徨い歩く。限界集落に伝わる隠れキリシタン納豆とは何か。果たしてアフリカ人を熱狂させる納豆炊き込み飯、ハイビスカス納豆、バオバブ納豆は見つかるのか。そして、取材の末に辿り着いた、人類の食文化を揺るがす新説「サピエンス納豆」とは一体…。これぞ、高野ワークスの集大成。

目次 : 第1章 謎のアフリカ納豆―カノ/ナイジェリア/ 第2章 アフリカ美食大国の納豆―ジガンショール/セネガル/ 第3章 韓国のカオス納豆チョングッチャン/DMZ(非武装地帯)篇 パジュ/韓国/ 第4章 韓国のカオス納豆チョングッチャン/隠れキリシタン篇 スンチャン郡〜ワンジュ郡/韓国/ 第5章 アフリカ納豆炊き込み飯―ワガドゥグ〜コムシルガ/ブルキナファソ/ 第6章 キャバレーでシャンパンとハイビスカス納豆―バム県/ブルキナファソ/ 第7章 幻のバオバブ納豆を追え―ガンズルグ県/ブルキナファソ/ 第8章 納豆菌ワールドカップ―東京都新宿区/ 第9章 納豆の正体とは何か/ エピローグ そして現れたサピエンス納豆

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
納豆を追いかけてアフリカまで取材に行く。...

投稿日:2021/04/09 (金)

納豆を追いかけてアフリカまで取材に行く。筆者ならではです。ただ大豆だけではなく他の植物の発酵食品まで納豆に含める??ちょっとその辺はどうかなとは思うが。まあでも読み物としては面白い。納豆というより世界の発酵食品ライターとしてのご活躍を期待します。

sabbath sabbath さん | 広島県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゆいまある さん

    納豆の研究書として遂に世界最高峰。日本人は外国人を見ると「納豆食べられる?」と嫌がらせのように聞くが、なんと西アフリカの広範囲で納豆を食べる。稲作もするのでアフリカ人も白いご飯に納豆である。納豆は大豆以外からも作られる。西アフリカに自生するパルキア、ハイビスカスの種、なんとバオバブの種も納豆として食べられている。辺境食になりやすい納豆だが、韓国では地域差なく食べられる。これは韓国の醤油や味噌が、麹菌と納豆菌両方で発酵させるので調味料とともに広がったから。高野さんも大人になりここまで熟成されるとは。

  • ジュール リブレ さん

    朝ごはんの友、納豆を追って世界を駆け巡る?実はアジアにもアフリカにも納豆はあったのだ。それも大豆だけでなく、ハイビスカス納豆や、星の王子さまの描いたバオバブ納豆までも。作中に出てくる健ちゃんは動画でも見られるとのこと。ナイジェリアのTVコマーシャルもなかなか。各国とも自分の国の納豆が一番美味しいのだ。怖いもの見たさで一度食べてみたい。https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/features/report/035.html

  • さつき さん

    『たくさんのふしぎ』『謎のアジア納豆』と読んできて今回はとうとうアフリカ納豆!!大豆でない原料を使っていたり、ますます謎ばかりで面白い。納豆が食べられている地域がイスラム過激派の活動域と重なっているため、取材自体も難航する中バオバブ納豆に出会えた時は感動しました。韓国のチョングッチャンも初めて聞きましたが美味しそう。ラストには世界中で集めた納豆から採取した納豆菌ワールドカップまで開催していてびっくりです。読みながら無性に納豆が食べたくなりました。

  • booklight さん

    ノンフィクション作家としての練り上げられた力を感じる。納豆という超身近なテーマでも、アフリカの危険地帯(ISがうようよ)までいって、ぎりぎりの取材をやってきてしまう現場力、鍋を振るう主婦から大学教授まで、王様から幼馴染まで幅広い人種とも仲良くなれるコミュニケーション力(言語マニア)、そして納豆の起源やその範囲、納豆とは、という根源的なことまで掘り起こして最後は納豆W杯や納豆パンゲア大陸まで話が広がる発想力など、これだけの力を持っていれば、面白くないわけがない。円熟味さえ感じる筆致にずっとうなっていた。

  • pohcho さん

    納豆の旅第二弾。今回はアフリカと韓国。セネガルが美食大国というのも初めて知ったがブルキナファソのごはんがすごく美味しそうで驚いた。韓国のDMZ(非武装地帯)の話も興味深い。納豆菌ワールドカップも楽しかった。食をテーマにした辺境旅ものとしても楽しいし、出てくる人も面白いし(幼なじみの健ちゃんが好き)知られざるアフリカや韓国の文化は興味深く、学術的な面白さまであり。とても素晴らしい(スンバラしい?)本だった。世界納豆探求の旅はこれで完結とのことだが、もう少しゆるめの趣味の納豆旅本もいつか出してくれたら嬉しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

高野秀行 (ノンフィクション作家)

1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された

プロフィール詳細へ

高野秀行 (ノンフィクション作家)に関連するトピックス

  • 摩訶不思議な地「ソマリア」をレポート ノンフィクション作家の高野秀行が、アフリカ大陸の東端に位置するソマリアをレポートする『恋するソマリア』。ある時は紛争... HMV&BOOKS online|2015年03月09日 (月) 09:46
    摩訶不思議な地「ソマリア」をレポート

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品