いい子のあくび

高瀬隼子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087718362
ISBN 10 : 4087718360
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
176p;20

内容詳細

第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞

芥川賞受賞第一作。
公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。

郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。

【著者略歴】
高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。2021年『水たまりで息をする』で第165回芥川賞候補に。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞。

【著者紹介】
高瀬隼子 : 1988年愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第四三回すばる文学賞を受賞。2022年「おいしいごはんが食べられますように」で第一六七回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    表題作(中編)+2つの短篇。いずれも一人称の独白語り。これがこの人のスタイルなのだろう(少なくてもこの時期の)。視点が「わたし」であるがゆえに、他の登場人物たちは全て「わたし」のフィルターを通して眺められ語られる。恋人の大地も、それぞれタイプの違う二人の友人も。一方「わたし」は、他者に対しては表面上は常に「いい子」であるが、そうではない内実を持っている。もちろん、そのことを「わたし」は重々承知している。最初に小さな事件、そして最後にこれと呼応するような大きな事件が起こり、「わたし」を揺さぶるが⇒

  • starbro さん

    高瀬 隼子、3作目です。世知辛い現代を生きる市井の人々の違和感を描いた短編集、オススメは表題作「いい子のあくび」です。歩きスマホは、危ないので絶対止めて下さい。私は歩きスマホをしたり、ぶつかったりしません(笑) https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/iikonoakubi/

  • fwhd8325 さん

    否定的な意味でなく、最近は息苦しい作品が多いと感じています。表題作「いい子のあくび」の主人公は、どこか、自分に似ていると感じ、それが嫌であると同時に、同じ人がいることでの安心感を得たりします。「お供え」「末永い幸せ」の2編は、女性ならではの感覚が強異様に感じましたが「末永い幸せ」の感覚は、よくわかるような気がします。

  • うっちー さん

    歩きスマホ、ホント危ないです

  • Karl Heintz Schneider さん

    家でも学校でも「いい子」と言われてきた直子。でも実は心のうちにはドロドロしたものを飼っていて。だいだい、そんなあらすじなんだけど・・・。これほど感想を書くことがない本も珍しい。いったい作者は何を訴えたかったんだろう。私に読解力がないせいかもしれないが、私には合わなくて、残り15ページを残してギブアップ。「おいしいごはんが食べられますように」の時も感じたことだが、この作家とは相性が悪いようだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品