上流階級 富久丸百貨店外商部 小学館文庫

高殿円

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094066616
ISBN 10 : 4094066616
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
追加情報
:
480p;15

内容詳細

ドラマ化ヒット小説、文庫2ヶ月連続刊行! 天下の富久丸百貨店芦屋川店で、外商員として働く鮫島静緒(37)。日本一の高級住宅街・芦屋に住む本物のセレブたちに、ロレックスの時計やダイヤの指輪を持参してお買い物をしていただくのが仕事だ。新人外商員の静緒に課されたノルマはなんと、月1500万円! 職場の正社員としては珍しく高卒からのたたきあげで働く静緒は、顧客の要望に応えるため、そしてマンネリ感満載の百貨店業界を立て直すため、前のバイト先・パティスリー「ローベルジュ」での人脈をフル活用して全力で奔走する。 静緒をパティスリーから引き抜いたカリスマ外商員・葉鳥士朗の勧めで、静緒は実家から芦屋の高級マンションに引っ越した。ところがそこには思わぬ同居人が。大嫌いな同僚の桝家修平(29)も、葉鳥の勧めでその部屋に住んでいたのだ。バツイチ独身の静緒だが、桝家は実は、セクシャリティの問題を抱えていて……。

【著者紹介】
高殿円 : 兵庫県生まれ。2000年に『マグダミリア 三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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百貨店の外商さんには、「ゆりかごから墓場...

投稿日:2021/03/12 (金)

百貨店の外商さんには、「ゆりかごから墓場まで」という言葉が現実のもののようです。元華族、地主といった生粋の人々はもちろん、投資家や事業主といった一代で財を成した人たちまで、外商のお客は色々である。彼らに共通しているのは、「お金より時間に価値がある」という事。文字通り、時間をお金で買う。そのために外商はありとあらゆる事をする。日本、神戸の話だけどまるでファンタジーのようで、知らない世界を垣間見れる楽しみがあります。

fugyo さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    上流階級、誰もがなりたいと憧れる階級である。一部のひねくれ者を除いて。今や死語だろうが、プチブルなどといった中途半端なブルジョアではなく、正真正銘のハイソサイエティに属する人々。日本は外国ほど格差が激しくないし、敗戦によってリセットされたこともあってさほど目立たないが、そのような上流階級が確かにいる。むしろあからさまに上流階級であることをひけらかさないところが上流階級たる所以かもしれない。上流階級と話すときに褒められたことを真に受けてはならない。もしや当てこすりではないかと疑わねばならないとは怖いことだ。

  • takaichiro さん

    関西最高級住宅地六麓荘あたりの富裕層を相手する百貨店外商の物語。前半は上流階級の豪勢な買物シーンが続くが、後半は金の有無し関係なく誰もが人の優しさ・温かさに飢えていることに気づく。主人公は173cmモデル級の高身長で富裕層を相手にするため語学や色相学を熱心に学ぶ女性。アラフォーだが菜々緒さんを主役に、相棒のゲイ桝家にジャニーズの若手をキャストしたTVドラマが見たい。本書の金言をひとつ「教養とは、振る舞いです。手間暇をかけた身なりと、正しい日本語と、落ち着き」そうです。教養とは人となりそのものです。

  • 坂城 弥生 さん

    外商さんは深く関わっている人にとっては文字通りゆりかごから墓場までお世話になるんだなぁ。と思った。 「恋愛に向いてない」に関して桝家がごちゃごちゃ言ってたけど、何かに真剣に向き合って夢中になれる人のが私は魅力的だと思う。「仕事もプライベートも充実してるの」は確かに理想だけど、あっちもこっちもと目移りしないで、『これ』と決めたものに夢中になれる人のほうが私は魅力的で幸せだと思う。

  • papako さん

    関西の百貨店外商部のお話。そっか、外商って男性だけなのか。そこに配属された女性鮫島。洋菓子屋からバイヤーになり、外商へ。外商で高価な物を売ることに背徳感を持っていたが、お客様に誠意をもって商品を勧め、やり取りをする中で外商という仕事の意味ややりがいを見つけていく。恋も仕事もライバルの枡家もいい味だしてます。とにかく鮫島さんの仕事に対する考え方や対応が素敵でした。発想も豊かだし、とにかくお客様に満足してもらいたい!という気持ちが良かった。シュークリームもダイヤも同じかぁ。楽しかった!ほろっとした!

  • 佐島楓 さん

    百貨店の外商に勤める女性を描く物語。お仕事小説でもあるが、そこで女性がいかに働くかという点にスポットが当たっているように思えた。自分の生活とは乖離した人々と交渉しつつ、自分なりの幸せをつかむため努力する。それが必ずしも結婚のようなものでなくても良い、精神的な充足を求める様に現代の女性像を見た。私も葉鳥さんは素敵だと思うな。

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高殿円

小説家・漫画原作家・脚本家。兵庫県生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア三つの星』でデビュー。2013年に『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞、2023年に『グランドシャトー』で第11回大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

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