博徒の幕末維新 ちくま学芸文庫

高橋敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480098740
ISBN 10 : 4480098747
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
高橋敏 ,  
追加情報
:
256p;15

内容詳細

黒船来航の動乱期、アウトローたちが歴史の表舞台に躍り出てくる。虚実を腑分けし、稗史を歴史の中に位置付けなおした記念碑的労作。
解説・鹿島茂

【著者紹介】
高橋敏 : 1940年静岡県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。群馬大学教育学部教授、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授を歴任。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 姉勤 さん

    期待はずれというか想定違い。奇兵隊の力士隊のような博徒の集団や、清水次郎長や会津小鉄のような埋葬を禁止された佐幕兵士を「お上」に逆らって丁重に埋葬した、義侠的内容を期待していたが、ペリー来訪の騒ぎから、流刑地からの脱出「島抜け」を成功させた博徒集団のバックボーンを皮切りに、比較的マイナーなやくざ者の資料を以って紐解く。黒船来航以来ガバナンスを失った、江戸幕府の治安維持ができないことによる民衆の武装化と、某世紀末救世主伝説のような暴力の沙汰が頻発していた社会が、維新の血気を醸成していた感じを彷彿とさせた。

  • 筑紫の國造 さん

    博徒、いわゆる「やくざ者」から見た幕末の日本。「正史」には登場しないアウトローたちは、歴史にどう絡んだのか。お馴染み国定忠治も登場するが、メインは竹居安五郎、次郎長のライバル黒駒勝蔵と水野弥三郎ら。安五郎の「島抜け」からどのように幕末と絡んでいくのかと思ったら、なるほど赤報隊と勤皇博徒の悲劇が噛み合っている。筆者は学者だが、かなり思い入れ過多で、感情が溢れている。時代の変動にあっては、「無実の犠牲者」が出てしまうのは仕方ないのかもしれないが、せめて彼らの無念をすくい上げ、慰霊してやるのも必要だろう。

  • スプリント さん

    幕末の博徒というと清水の次郎長や国定忠治が有名ですが、敵役と知られる吃安こと竹居安五郎と黒駒勝蔵にスポットを当ててその生涯を追っています。

  • 竜 さん

    竹居安五郎、黒駒勝蔵、勢力富五郎、無宿幸次郎、水野弥太郎…実在した博徒たち。知っていたのは黒駒だけだったが、たくさんいたんですね。映画でもなく時代劇でもなく、小説でもない彼らのリアルな暴れぶりに圧倒された。堅気を平気に傷つけ、迷惑をかけるのは何も今始まったことではなく昔からだったんだな。冒頭の島抜けのシーンは怖かった。

  • bafuken さん

    お上の「正史」に対して「稗史」は、博徒・侠客や浪人らアウトローが活躍する歴史であり、歌舞伎や錦絵、講談・浪曲、大衆小説等で描かれた清水次郎長、国定忠治らは、民衆のヒーローであった。本書では、幕末維新期に活躍した甲州博徒、竹居安五郎とその子分黒駒勝蔵、岐阜の博徒水野弥三郎ら、幕府や維新官軍に対抗し、あるいは利用され、排除されていったアウトローたちの実像を、子孫の家に残された文書等により文献史学の手法を用いて紐解いていく。

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