堕落 P+D BOOKS

高橋和巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093523424
ISBN 10 : 4093523428
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
185p;19

内容詳細

戦後、突然の凶行に走った男の“心の曠野”

【著者紹介】
高橋和巳 : 1931年(昭和6年)8月31日‐1971年(昭和46年)5月3日、享年39。大阪府出身。1962年『悲の器』で第1回文藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 月をみるもの さん

    「邪宗門」をかわきりに、自分の中で始まった高橋和巳ブームはますます盛んになっており、本作も満洲好きの心にぐさりとつきささる。次は、解説でとりあげられていた「散華」を読むと決めた。いい年のおっさんになっても中二の時のみずみずしい心を保ちつつ「わたしは国家を、世界を、民族を、聚落を、人類を拒絶する」と言い放ちたい。

  • みや さん

    満州国建設に青春を捧げながら、敗戦により破綻し、戦後は私財を投じて内地に混血孤児院を設立した主人公の男が、権威を得た途端に堰を切ったように堕落の一途を辿る。過去の体験は決して無に帰することはなく、積み重なる不条理な体験は怨嗟を倍加させる。彼の破滅は、心血を注いだ満州国の消滅や敗戦・被占領が生みだした混血児への国家の冷遇など、権力による不条理な扱いへの復讐とも捉えられる。一方、ラストで明かされる満州の橋梁での事件に慄然とする。ともかく、筆者の熱量と筆力に圧倒された。

  • クッシー さん

    満洲国の崩壊と共に男の夢は潰えた。戦後に行った慈善活動も失った情熱の代わりにはならなかったということだろうか。心の空虚さを曠野と表現していた。最初はよくわからなかったが、心の動きは絶えず流動的で、そう考えると、確かに、となる。今虚しさを感じることは少ないが、やがて年を重ねるとそういった感情に苛まれるのだろうか。そうでないことを願いたい。

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