明日香さんの霊異記 潮文庫

高樹のぶ子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784267022401
ISBN 10 : 4267022402
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;16

内容詳細

奈良の薬師寺で働く高畑明日香の愛読書は、平安の僧・景戒が編纂した説話集『日本霊異記』。ある日、明日香は境内の絵馬に不穏な書き込みを見つける。母は殺された―。その後、彼女の周りで奇妙な事件が多発。その全てが『日本霊異記』に書かれた事象に合致していた。これらは何を訴えているのか。渾身の全6編を収録。

【著者紹介】
〓樹のぶ子 : 1946年山口県生れ。東京女子大学短大卒。84年「光抱く友よ」で芥川賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、10年「トモスイ」で川端康成文学賞をそれぞれ受賞。09年紫綬褒章受章。2017年日本芸術院賞を受賞。18年、文化功労者に選定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    奈良を舞台にしているミステリーというのに惹かれました。『日本霊異記』をベースにしているのが興味深いです。ただ、完全に解決できず曖昧なのがなんだかなぁと。それも「味」なのでしょうか。

  • Shoji さん

    不思議な小説です。ミステリーなのかファンタジーなのかオカルトなのか、歴史小説なのか恋愛小説なのか。日本霊異記に書かれた民俗をベースに奈良県を舞台にしたミステリーです。ヒロインは日本霊異記を愛読する薬師寺の職員。周りで発生する難題を霊の力や仏の力、カラスの不思議な力で解決して行きます。霊異記の時代は言霊や怨霊を信仰や為政にしていた時代ですのでオカルト的な要素も。前半は面白かったけど、後半トーンダウン。若干消化不良しつつ読了。

  • ちょん さん

    解説を読んで純文学を書かれる方で、芥川賞も受賞されていたことを知りました。お堅いイメージはなくむしろ読みやすい連作だったので意外。地名に関する謎を解いていく主人公。私も地名についてもっと知りたくなった、そして日本霊異記読みたい‼️読まねば‼️

  • withyuko さん

    日本霊異記について何も知らなかったのですが、すごく読んでみたくなりました!中でも、興味深かったのは、弓削の道鏡というのは本当は悪い人ではなかったのでは?藤原永手という人が西大寺の塔を、八角形から四角に、七重の塔から五重塔に規模を縮小したり、称徳女帝と道鏡のスキャンダルを流したり、、、というお話が面白かったです。奈良で育った私には身近な地名がいっぱい出てきてそれもよかったです。西大寺とか由義神社にも行ってみたい!と思いました。

  • niz001 さん

    「日本霊異記」を読みたくなる、土地勘があると雰囲気がかなり楽しい。それ以外は「なんじゃ、コレ?」って感じ。岩島が出てきてから一気に読むペースが落ちた。

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高樹のぶ子

1946年山口県生まれ。80年「その細き道」で作家デビュー。84年「光抱く友よ」で芥川賞、94年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞。芥川賞をはじめ多くの文学

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