基本情報
内容詳細
万葉集に挽歌として載せられた歌は、編者にそのように判断され配列されたものがほとんどである。歌の作者に「挽歌を詠む」という意識があったとは限らない。では、編者が挽歌だと判断したポイントはどこにあるのだろうか。編者の挽歌観を探ると共に、挽歌部に収載された歌の表現と、収載されなかった表現との違いを見極め、挽歌の成立とその本質を解明する。
目次 : 序章 万葉挽歌研究の視点(万葉挽歌研究史と本書の目的―予備的考察として/ 万葉挽歌の表現と変遷)/ 第1章 万葉人の挽歌観(有間皇子自傷歌群の意味/ 有間皇子自傷歌群左注考―編者の挽歌観と意図/ 山上憶良「日本挽歌」の表現)/ 第2章 万葉挽歌の方法(天智挽歌群 姓氏未詳婦人作歌考/ 柿本人麻呂「日並皇子殯宮挽歌」の方法―反歌をめぐって/ 柿本人麻呂「高市皇子殯宮挽歌」の方法/ 柿本人麻呂「吉備津采女挽歌」の方法―「秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる子ら」考)/ 第3章 万葉挽歌の周辺(巻八夏雑歌 大伴旅人の望遊唱和歌考/ ホトトギスと死者追慕の歌―万葉歌から中古哀傷歌へ/ 東歌のホトトギス詠―巻十四・三三五二番歌の考察/ 倭建命の喪葬物語―『古事記』と鎮魂)/ 終章 万葉挽歌の実体と課題―挽歌とは何か
【著者紹介】
高桑枝実子 : 1972年、千葉県生まれ。1995年、お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。2013年、東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、聖心女子大学・武蔵大学非常勤講師。専攻、日本古代文学、日本古代文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
高桑枝実子
1972年、千葉県生まれ。1995年、お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。2013年、東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、聖心女子大学・武蔵大学非常勤講師。専攻、日本古代文学、日本古代文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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