黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在 シカゴの黒人ファミリーと生きて

高山マミ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750512051
ISBN 10 : 4750512052
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
280p;19

内容詳細

兄は医師で弟はドラッグディーラー、姉は歴史学者で妹はドラッグ中毒、10代シングルマザーとキャリア志向女性、高校中退と博士…貧困層から富裕層までが混在する「アメリカの黒人」の人生観・幸福観、そして暮らし。中産階級の黒人男性と結婚し、黒人ファミリーの中で生きる日本人女性が見た、差別・被差別の知られざる現実。

目次 : 第1章 冒険しない中産階級(「だれも守ってくれない」/ アメリカ人でも、アフリカ人でもない ほか)/ 第2章 「人種」と「性」の二重差別(七割近くがシングルマザー/ 「いつも機嫌が悪い叔母さん」 ほか)/ 第3章 コミュニティと憎悪と依存と(コミュニティは依存症の巣窟/ 黒人という非 ほか)/ 第4章 ファミリーの束縛(最も黒人らしい女性/ 夫婦仲がいいのは「妻が弱虫」だから ほか)/ 第5章 黒人教会と教育(持てる者と持てない者/ 家族に論理は通用しない ほか)/ 第6章 黒人コミュニティの未来(万引き少女の葛藤/ トンビがタカを生む ほか)

【著者紹介】
高山マミ : 東京都に生まれる。フォトグラファー、エッセイスト。明治学院大学英文科に在学中から世界各地四十ヵ国を旅してまわり、卒業後はフリーランスのフォトグラファーとして活動する。2004年、ITコンサルタントでシカゴ出身の黒人男性と結婚。アメリカ在住十五年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • seichan さん

    世界のどこでも、格差と無知と怠惰がはびこるところでは、差蔑と憎悪と依存がはびこっている。ともあれ、個人の劣等感や挫折を、すべて人種差別(あるいは様々なハンディキャップ)のせいとする「居直り弱者」と、それを自組織存続のために良しとする「暖かくも閉塞的なコミュニティ」の問題というのは、なんつーか根が深い。黒人社会に限らず、ひとつの家族内でもありそうな話だ。もしこの本を白人が書いて米国で出版されてたら物議をかもしそうだけど、政治的正しさで神経症的になる世の中も、反動が来そうだから困るね。

  • shige さん

    アメリカ人の中産階級の黒人男性と結婚した日本人の写真家が、シカゴの黒人コミュニテイ内での暮らしと現状について書いた本。 ノンフィクションというよりはエッセイといった感じなのでとても読みやすいです。 黒人コミュニテイ内の教育を軽んじる風潮や良くも悪くも家族内の結び付きが強すぎるために起きる弊害などが書かれています。 本著で書かれた黒人コミュニテイと、最近の日本の、「マイルドヤンキー」に見られるような地方のコミュニテイがとても似ていることが衝撃的でした。 特に勉強で努力する人を白眼視するところなど。

  • beegirl さん

    黒人社会の保守性、依存体質、劣等感、またシングルマザー、貧困が再生産される過程についての分析は、興味深く読んだ。中産階級の強烈なファミリーについての記述も実際に黒人社会に受け入れられないと見られないものだ。一方で著者のファミリーに対する見方が厳しいと思ったのと(黒人だからではなく日本人でもそういう人いるよね)黒人がなぜそこまで差別にこだわり、社会に依存する弱者となったのか、白人が歴史的に黒人に対してしてきたことについては詳しく触れていないのでアンフェアな感じが残りました。

  • kozawa さん

    「日本人女性が米国黒人と結婚して見てきた米国黒人事情」的な語りは率直で興味深く読んだりもしたのだが…。至る所に出てくる「黒人の悪い点を直すべき」論に、「差別される側にも原因がある」を言いたがる人がはまってるパターンを踏みまくっているのがなんというか…。「元小学校教師だけど記憶が間違いだらけなのに教えた借りで譲らない母親」が「日本人が一番カルチャーショックを受ける」とか言われてもあなたは日本の中のそういうところは見てこなかったのねーって感じだし、黒人社会の男尊女卑みたいな言及も同じような感想だし、「例えばそ

  • nalo さん

    黒人コミュニティ観察記・・・のうち、タイトルにもなっている「被差別と憎悪と依存」の側面に焦点をおいた内容。全く知らない分野だけに興味深いが、前作のような、音楽や美容などについての「単純な気づきの楽しみ」的な部分がなく、批判的な内容だけだったのが少し残念。

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高山マミ

東京都に生まれる。フォトグラファー、エッセイスト。明治学院大学英文科に在学中から世界各地四十ヵ国を旅してまわり、卒業後はフリーランスのフォトグラファーとして活動する。2004年、ITコンサルタントでシカゴ出身の黒人男性と結婚。アメリカ在住十五年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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