さくら 原発被災地にのこされた犬たち

馬場国敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784323072418
ISBN 10 : 4323072414
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
63p;20

内容詳細

ひとみちゃん、いつ帰ってくるの?すぐに帰れると思っていた家族。必ずもどってくると待っていた犬たち。あたり前だった毎日があたり前ではなくなったあの日から、生きるために歩きつづける原発被災地にのこされた犬たちの物語。

【著者紹介】
馬場国敏 : 福岡県生まれ。獣医師。動物病院を経営するかたわら、野生生物の保護にも力を入れ、1991年の湾岸戦争の際はペルシャ湾へ向かい水鳥たちの保護活動に当たる。けがをした野鳥などを治療して野生に戻す「野生動物ボランティアセンター」も開設。現在は福島原発避難地域に入り、残されたペットや野生生物たちの保護活動に従事している。日本獣医師会所属。前・川崎市獣医師会会長。財団法人日本動物愛護協会評議員

江頭路子 : 1978年福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。MJイラストレーションズ(峰岸塾)8期生。水彩を使用した透明感のある作風で、ストーリー性があるイラストレーションを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヒラP@ehon.gohon さん

    東日本大震災と福島原子力発電所爆発事故を思い出される、つらいお話です。 震災後間もない時に書かれたので、この本からその後については触れられていません。 フィクションとはいえ、希望的予測でまとめることはためらわれたのでしょう。 被曝地に残されたペットは、家族でありながら、人間とは区別されたのです。 緊迫した状況ではやむを得ないことではありました。 残された犬はどのように生きたかを想像すると切なくなります。 ほっとできる後日談があるのでしょうか。

  • ろくべえ さん

    とても切なく、やり切れない物語。作者の意図や訴えたいことはわかる。しかしそれは大人だからであって、子供達にはどうだろう。あとがきには「真実と現実を、社会と政府に理解してもらい、放浪して苦しんでいる被災犬や被災動物を、一匹残らず救出することだと思い」出版することに決めたとある。ならば事実をしっかり伝える大人向けのノンフィクションにしてほしかった。児童書として、さくらの視点から“犬の気持ち”を情緒的に描くことは子供達に「さくらがかわいそう」という悲しみの感情を煽り、逆に真実と現実が子供の目に見えにくくなっては

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく  さん

    東日本大震災、被災地に取り残された犬のさくらのおはなし。犬目線で書かれているからかなり辛さを感じながら読んだ。さくらの他にも沢山のペット達、家畜達が取り残されてしまったのだ。会いに行きたくても道は閉ざされ、なすすべもない家族が多くいたのでしょう。

  • ぷーきん さん

    11歳から。H26埼玉夏休みすいせん図書。しんどいお話ですが、目を避ける事の方が悪い気がして、読みました。柴犬さくらの視点から置き去りにされた後の様子が描かれています。飼い主の心情は、どんなにつらいだろうと想像します。“置き去り”としましたが、飼い主にはそんな意識は無く、またすぐ帰ってくる考えだったのです。後悔も自分を責めたりもしたでしょう。この本の収益は被災動物の救援にあてられるそうです。

  • ank さん

    人間と一緒に恐怖の瞬間を体験して、理由がわからず置き去りにされた動物たち。犬にスポットが当てられているけれど、我が家の愛するインコちゃんを考えると、ケージの中で餓死してしまうのだ。どれほどの恐怖を味わうのだろう?運用に危険をはらむエネルギーより計画停電のときのように、いかに使わないかを考えていきたい。特に福島は首都圏に送電している。東京湾を埋めてでも原発を作り地産地消にすることも検討してしてしかるべき。

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馬場国敏

福岡県生まれ。獣医師。動物病院を経営するかたわら、野生生物の保護にも力を入れ、1991年の湾岸戦争の際はペルシャ湾へ向かい水鳥たちの保護活動に当たる。けがをした野鳥などを治療して野生に戻す「野生動物ボランティアセンター」も開設。現在は福島原発避難地域に入り、残されたペットや野生生物たちの保護活動に従

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