寂しさが歌の源だから 穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈

馬場あき子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048763660
ISBN 10 : 4048763660
フォーマット
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
穂村弘 ,  
追加情報
:
244p;19

内容詳細

恋か政治か、前衛か反動か、リアルか抒情か、男か女か―相克する概念に、古典と歴史の源流を引き込んで、新しい表現世界を獲得した歌人、馬場あき子。生母の死、学徒動員、終戦の焼け野原、歌・能との出会い、第一歌集刊行、教員暮らし、「かりん」創刊、そして―。本好きの少女が人間への好奇心に駆り立てられて代表的歌人になるまでの、豊穣なる昭和史。初の自伝。

目次 : 激動の少女時代/ 戦争と青春時代/ 昭和二十二年、短歌との出会い、能との出会い/ 第一歌集『早笛』刊行のころ/ 人生の転換期/ 「かりん」創刊前夜/ 収穫期/ 『葡萄唐草』の開眼/ 昭和から平成へ/ 短歌のゆくえ/ 現代短歌の主流は/ 人間くらいおもしろいものはないじゃない

【著者紹介】
馬場あき子 : 1928年東京都生まれ。歌人・文芸評論家。「かりん」主宰。歌集『葡萄唐草』(迢空賞受賞)、歌集『阿古父』(読売文学賞受賞)、歌集『鶴かへらず』(前川佐美雄賞受賞)。紫綬褒章受章。日本藝術院会員。日本文藝家協会会員。朝日新聞歌壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    【一枚一枚、薄紙を剥いで近づく。何かが“見えた”と思い“わかった”と思いながら、それを手に入れるまでにはいかない。その繰り返しが人生なのだろう】歌人が格闘した日々を、穂村弘を聞き役に語る書。2016年刊。<これはというとびきりな好きなものと出会うと、過激に接近し、没入して夜も眠らず、喜びとともに、絶望や苦悩を味わったが、それがたまたま能であり、古典であり、短歌であった。それを阻むものとして戦争があり、戦後の遅れた時間とのたたかいがあった。しかしそれは苦しいというよりはむしろ楽しいものだったといえる>と。⇒

  • 佐島楓 さん

    テレビで馬場さんをお見掛けして、聡明でチャーミングなかただなあと思いこの本を読んだ。穂村さんが聞き手で話を進めていくが、馬場さんが穂村さんに逆に質問をすることもあって面白い。短歌や結社に対する深い知識がないとついていけない話題も多く、まだまだ知らないことがほとんどだと実感する。青春期を戦争に奪われてしまう世代のかたがどんどん少なくなるなか、そうした聞き書きの意味でも貴重。

  • チェアー さん

    短歌界の大御所が、穂村さんの質問に答える形で歌の能の人生を振り返る。馬場さんにとって、なぜ歌なのかという根っこの部分は分からなかったが、最近の短歌をアイデア主導の短歌とする指摘はなるほどと。

  • かふ さん

    馬場あき子と穂村弘の対談集。馬場あき子の柔軟な考えは何かヒントになりそうな。先生をやっていたから登用漢字を教えるのに自分は旧字で歌をつくっていたと反省する。そして文語から口語になっていくのだけど又文語が自分本来のあり方だと戻っいく。そうした揺れの中で文語も口語も使うようになる。また穂村弘の「ウンコ」の歌を評価する。そうした懐の深さが若手歌人からも好かれていく秘訣なのだと思う。

  • 双海(ふたみ) さん

    生母の死、学徒動員、終戦の焼け野原、歌、能との出会い、第一歌集、教員暮らし、「かりん」創刊、そして―。本好きの少女が人間への好奇心に駆り立てられて代表的歌人になるまでの豊穣なる昭和史。

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人物・団体紹介

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馬場あき子

1928年、東京に生まれる。昭和女子大学卒業。短歌結社「かりん」主宰。早くから歌人として活躍するとともに評論においても現代短歌だけでなく、古典や能など他方面にわたる著作をもつ。評論、『歌説話の世界』では紫式部賞受賞。日本藝術院会員。文化功労者。2021年、旭日中綬章受章(本データはこの書籍が刊行され

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