砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史 講談社学術文庫

香山陽坪

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065264423
ISBN 10 : 4065264421
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
216p;15

内容詳細

豊富な地下資源と経済発展で、近年注目される旧ソ連領中央アジアの歴史。牧畜から遊牧への移行、アレクサンドロスと張騫がもたらしたもの、仏教・ゾロアスター教・イスラム教の伝来、チンギス・カンによる都市破壊…。新石器時代の原始農耕から一五世紀のティムール帝国・サマルカンドの繁栄まで、遺跡と遺物を手掛かりに復元する。

目次 : 失われた文化を求めて/ 農耕と牧畜のはじまり/ パルティア皇帝の宮殿/ 西域の国々/ 草原の民、高原の民/ 城塞と都市/ オアシスの夕映え

【著者紹介】
香山陽坪 : 1915年生まれ。京城帝国大学法文学部史学科を卒業後、東京大学大学院に学ぶ。主に旧ソ連中央アジアの古代史を専門とし、1960年に日ソ交換研究者として初めてソ連を訪れ、中央アジアの各地を歴訪。東海大学文学部教授を務め、2005年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    中央アジア、ユーラシアステップというと何処までも続く青い空とその果てまで広がる草原というのをイメージしてしまう。本書は主にその西部について、先史時代からティムールの帝国までの歴史をまとめた一冊。と言っても単純な通史ではなく、様々な文化の成立やそこに成立した国の数々とその城塞の様子等、歴史や文化の概要を知る事の出来る造りとなっている。中央アジアという漠然としたイメージに形が与えられたような感覚を覚える。五十年前の本なので現在とは違った部分も多々あるらしいが、そこは解説で上手く補足されているのもありがたい。

  • スズコ(梵我一如、一なる生命) さん

    サマルカンドとかシルクロードには憧れがあったのですが歴史を全く知らず、本書で初めて触れることができました。楽しかったです。敦煌とか中央アジアの東側が中国の支配地域で、西側はソビエト連邦だったという超基礎的な整理から知ることができた。漫画「チ。」で異教の方が天文学が発達していて、、、のくだりが、まさにこの地域だったんだろうなと。アラブよりも中央アジアの方が文化度も高かったというのを、やっぱりそうだったかと納得できたのも大きい。いつかエジプトから敦煌辺りまで旅をしてみたいと夢を持てた。叶うといいな。

  • ルーシー さん

    原本の刊行は1963年と古くはあるが、とても面白かった。地名などの変更点は林俊雄氏によって訂正されている。考古学的資料をもとに中央アジアの歴史を概観する。農耕文化の始まりからティムール朝の滅亡まで、数多くの遺跡があることに驚いた。特に、6〜8世紀には多くの城塞があり、その中は壁画で彩られていたことは初めて知った。

  • kanaoka 58 さん

    中央アジア(西トルキスタンの諸国)の歴史について、本質的な理解が出来ました。生業として狩猟採取、農耕、遊牧、商業・交易への流れ、文化としてペルシャ、ヘレニズム、仏教、イスラム、チュルク・モンゴル、ロシアの交流・侵食など、揺れ動く人類の歴史変遷の醍醐味を味わえます。 バクトリア、ソグド、大月氏、エフタル、パルティア、ボラズム等のロマンチックなワード、パミール高原、天山山脈、フェルガナ盆地等の旅情を掻き立てるワード、世界史年表や世界地図で確認しながら興味深く読ませてまらいました。

  • samandabadra さん

    本の解説(by林俊男さん)を読むと、その後の発掘などで進歩した部分もあるものの、この時期には、この時期なりの味わいがあるのだなあと感じた。地名の変更なども細かく解説して下さり、この60年間の現代の移り変わりも実感できる

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香山陽坪

1915年生まれ。京城帝国大学法文学部史学科を卒業後、東京大学大学院に学ぶ。主に旧ソ連中央アジアの古代史を専門とし、1960年に日ソ交換研究者として初めてソ連を訪れ、中央アジアの各地を歴訪。東海大学文学部教授を務め、2005年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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