無限の月

須藤古都離

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065322307
ISBN 10 : 4065322308
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
320p;19

内容詳細

ずっと愛していた。そして強く愛されている。そう思っていたのは、私だけだったの?始まりは、小さな裏切りだった。謝ってくれれば許すつもり。ずっと待っていた。でも―。病室に来たあの人は、私の知っている夫ではなかった。「私」にとって一番大事なものは、「私」にだけ見つけられない。ある町を襲った謎のハッカー。「書」を愛する中国の娘。開発中止になった夢の機械―。恋愛小説で、大救出劇で、予測不可能なラストシーンに、決して忘れることのできない読後感。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hiace9000 さん

    須藤さん得意の、"思いもよらぬ発想で、SFの気配なく背後から斬り込み、気づけばドSFの渦中に放り込まれているこの没入感"! ゴリラに続き、またしてもやられた。近未来なのかそれとも現在進行形なのか、「攻殻」の電脳のイメージに近いものの、生身の身体で忘我や恍惚となるトランス状態ーその「別解」にも思える〈ホモ・コネクサ〉。読み手は隆の妻・聡美の立場で、月がゆっくり満ちていくように、理解し難い現象を受け止め、受け入れていく。壮大なSFも楽しいが、自分のすぐ傍で澄まし顔で実は存在しているSF。作者の着眼点は見事。

  • mint☆ 現在ログイン率低下 さん

    前作「ゴリラ裁判の日」が面白かったので手に取ってみた。それぞれ背景も国も違う登場人物たちの短編小説ような状態にとまどい、何がどう繋がっているのか途中までは全くわからない。だって登場人物たちも何が起こっているのかわかってない。ジャンルは近未来なSF?サスペンス?家族?恋愛?エヴァンゲリオンの人類補完計画のようなラスト(たぶん全然違うけど)。なんとも壮大で不思議な世界観。ゴリラ裁判とは全然違うけど読ませる吸引力はすごい。好き嫌いが分かれそうなタイプだとは思うけど、なんとも説明し難いこの世界を体感してほしい。

  • 美紀ちゃん さん

    徐春洋(シュー チュンヤン)とメアリーが会えたところで助かった!と安心感があった。カチューシャは恐ろしい。他人を経験するって私は嫌だなぁ。カチューシャを装着すると他人と入れ替わる?カチューシャを装着してたまたま2人が同時に何かが起こり同期を体験する。木下が優秀。聡美は夫をよく理解できたと思う。私はそんな奇想天外なことは理解できないと思った。DVは許せない。藤浪さんの救出のやり方が下手すぎる。メアリーが頑張ってくれてよかった。 ラストの同期した人数の多さに戦慄。今までにない不思議な話だった。

  • ナミのママ@低飛行中⤵️ さん

    『ワンネス』久しぶりにこの言葉を思い出した。8つの章には満月から始まり新月・三日月〜と月の名前がついている。満月では中国の町で起きた停電と電気の誤作動。次の新月で、土地は日本に移り離婚を考える女性が登場。それが脳科学テクノロジーを作った成功したIT経営者の登場で結びつくものの、どこに運ばれていくのか?前作『ゴリラ裁判の日』同様、理性で考えると謎の部分がたくさんあり、SFなのかな。最新機器の行き着く先がここ、私は好きな結末だけど賛否わかれそう。この作家さん、次の作品も楽しみ。

  • hirokun さん

    ★4 物語の設定が私には最初よく理解できなかったが、章を進めるにつれて、少し解ったかなという感じ。 ポイントは、最後の章の人格共有化により、個の存在が否定され、人類間における生存競争の必要性が否定されるということだろうが、ストーリー的にはあまりに唐突感が拭えない。前作のゴリラ裁判は、非常に興味深く読めたし、物語の流れも充分追いかけることが出来るものであったが、この作品は、面白い設定であるが何か物語としてのつながりに不自然さを感じてしまう。

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人物・団体紹介

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須藤古都離

1987年神奈川県生まれ。青山学院大学卒業。2022年『ゴリラ裁判の日』で第64回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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