太宰治と仙台 人・街と創作の接点

須永誠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784873413938
ISBN 10 : 4873413931
フォーマット
発行年月
2019年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
須永誠 ,  
追加情報
:
239p;21

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読書メーターレビュー

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  • ベル@bell-zou さん

    太宰がこんなにも仙台に縁があるなんて。1944年(昭和19年)「惜別」執筆取材で河北新報社を訪れた太宰は”ひどくもじもじした態度だった”が可笑しい。ただ、その後の取材姿勢は実に真剣。ちゃんと執筆活動を仕事として認識していた様子。が、仕事が済んで酒が入ると一変、やはり迷惑をかけずには終わらなかったよう。笑。それが戦後最初の新聞連載「パンドラの匣」を河北新報で始める縁となる。思っていたよりもずっと東北に愛着を持っていたことがわかり、また弟子が三人もいたこと・その面倒見の良さも意外。

  • yyrn さん

    「走れメロス」(40)以外、太宰治の本は読んだ記憶がなかったが、図書館の返却カーゴの中にあったこの本を借りてみた。後に中国近代文学の祖となる魯迅の、東北大学医学部留学時代を扱った「惜別」(45)を太宰自身の取材ノートから読み解く第1章や、第2章も戦時中に書き上げた原稿が印刷直前に空襲に遭い、戦後に改めて新聞連載小説の形で発表された「パンドラの匣」(45)が、親交のあった結核患者の闘病日記を下敷きにした話だったとか、謎解きのような面白さがあった。憂鬱顔の写真しか知らなかったが、案外ユーモアがあったと知る。

  • lovejoy さん

    ★★

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人物・団体紹介

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須永誠

フリーライター。1956年群馬県高崎市生まれ。80年河北新報社(仙台市)に入社。2022年まで記者・論説委員、福島総局長、紙面審査部長などを務める。専門分野は音楽、文芸、原発・環境問題ほか。仙台フィルは1986年から現在まで断続的に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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