『明るい部屋』の秘密 ロラン・バルトと写真の彼方へ 写真叢書

青弓社編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787272485
ISBN 10 : 4787272489
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,248p

内容詳細

ロラン・バルトの遺作であり、写真論の最重要文献である「明るい部屋」。様々な論者による論考を集成し、「明るい部屋」を逆照射することで、バルトの写真論の可能性と限界点を浮き彫りにする。

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読書メーターレビュー

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  • 内島菫 さん

    各章のテーマが順に、『明るい部屋』のなか→光→真実→外→時間となっており、「なか」と「外」が前置きと幕間の役割を担い、読み進めていくうちに論考同士が引き起こす連鎖反応によって自ずと深められていくような構成。特に写真のもたらす「真実」と「実在」の関係、言葉と写真の関係、多元宇宙論まで彷彿とさせる写真と時間の関係、といった3点が気になった。バルトが晩年小説を書きたがっていたことと、ゼーバルトが始めから小説を書いていたこととをどうしてもつなげたくなるような一冊だった。

  • OKKO (o▽n)v  終活中 さん

    図書館 ◆バルト『明るい部屋』を読み解くためのさまざまな論考を集めた一冊 ◆多木浩二『眼の隠喩』第4章の購読当番に向け、すがりつきたい藁として借りてみるも、バルト初期の写真論と『明るい部屋』はきちんと切り分けて考察せねばならないことにすぐ気づき、「まいりました」で流し読みのみ。もちろんバルト本編もこちらも流し読みでなんとかなるもんではない。もう少しバルトを理解できるようになったらぜひ再挑戦しよう! 読めるようになる日が楽しみだ♪♪(読めるようになると信じている私は意外にも楽天家だったか?)

  • sibafu さん

    大学教授や建築家などいろいろな方がロラン・バルトの『明るい部屋―写真についての覚書』について書いたものが集められた本。バルトの本を読み始める前に本書を読んでいたが、結局バルトの方を先に読み終える。バルトの本も難しいが、こちらもまた原典を難解に解説した文章が多く、あまり内容を覚えていない。しかしやはり『明るい部屋』は良い刺激だったのだ。一つ例を挙げるならば死刑囚を撮影した写真についてのバルトの言葉など。未来に訪れる死を待つ過去の死刑囚、それを見る現在の我々。過去に起ころうとしている未来、という時制の錯綜。

  • 枕流だった人 さん

    船橋市立図書館

  • co2 さん

    長谷正人: ベルグソン的な捻じれた時間性の経験としてのプンクトゥム体験。そこでは、あり得たかもしれない歴史がひらかれる。ただし、それを経験するための一定の持続時間及びストゥディウムの必要性にも言及。

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