負ける建築 岩波現代文庫

隈研吾 (建築家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006033163
ISBN 10 : 4006033168
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
278p;15

内容詳細

周囲の環境を圧倒して屹立する超高層ビルなど二〇世紀型の「勝つ建築」は、いまやその「弱さ」を露呈している。二一世紀の建築はもっと様々な外力を受けいれる「負ける建築」の方にむしろ可能性があるのではないか。二〇二〇年の東京オリンピックの舞台となる新国立競技場の設計に携わった著者の、二〇世紀の建築史や現代思想、アートへの幅広い関心にもとづいた独自の建築哲学がうかがえる論集。

目次 : 1 切断、批評、形式(切断から接合へ/ 場と物/ 批評性とはなんだったのか/ 形式的自由という退屈)/ 2 透明、デモクラシー、唯物論(淋しいほどに透明な/デ・ステイル/ デモクラシーという幻想/シンドラー/ デモクラシーの戦後/内田祥哉/ 制度と唯物論/村野藤吾/ 場所、存在、表象/三愛ドリームセンター/ 家をよこせ、テレビを見せろ/ヴェニス・ビエンナーレ1995/ 少女と行者/ヴェニス・ビエンナーレ2000)/ 3 ブランド、ヴァーチャリティー、エンクロージャー(公・ブランド・私/ 風俗住宅/ コンクリートの時間/ ヴァーチャリティーとパラサイト/ 「美」の終焉/ エンクロージャー)

【著者紹介】
隈研吾 : 1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。現在、東京大学工学部建築学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りー さん

    隈研吾さんが語る近代建築史。コンクリートのハコモノ建築と住宅ローンに裏打ちされた個人住宅の消費が戦後の日本建築だった。ケインズの経済学は消費することを是とする。20世紀の初頭にはまだ、環境の有限性は視野に入っていなかったのだ。これからの建築は、時間や空間から独立するのではなく、持続し溶け込んで存在するようになるのではないかと隈さんは言う。そんな風に人が存在するようになれるだろうか…。

  • かず さん

    自然とは違うんだということを見せつける建築から、自然と一体となる建築へ

  •   さん

    建築家は「建築とはかくあるべき」みたいな主張を声高くするイメージがありますが、意外とリアリストというか、発注者のお財布事情など、実際には避けて通れないであろう話がよく含まれていることに驚きました。負ける建築というタイトルですが、さりとて負けるには建物はボリュームが大きすぎる、とも書かれています。このような本を書いた割には、代表作が新国立の木のアレかあ…となりました

  • 引用 さん

    そういえば全部読んだことなかったわ、雑さが際立つ、雑ゆえの論理の鮮やかさ、パブリシティのための文章、吉阪論、村野論は面白い

  • taco さん

    新国立競技場への想いが少し理解できました。大御所だと思っていたが、日本の建築史上では、まだまだ新しい。

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  • 作成者:さん