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桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿 徳間文庫

陳舜臣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198949686
ISBN 10 : 4198949689
Format
Books
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する陶展文。拳法の達人であり、漢方医としての顔も持つ。ある日、貿易会社の神戸支店長ハミルトンが自宅で開いたパーティーの最中に絞殺された。だが首に巻き付けられていた縄は、すぐにちぎれてしまいそうな古いものだった。パーティー料理を依頼され、偶然現場に居合わせた陶展文は皆の話を聞き、あることに気づく(くたびれた縄)。傑作ミステリー集。

【著者紹介】
陳舜臣 : 1924年神戸市生まれ。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)印度語学科卒。61年『枯草の根』で第7回江戸川乱歩賞を受賞。69年「青玉獅子香炉」で第60回直木賞、70年『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』で第23回日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリ作家として初の三冠となる。72年の日中国交回復後、中国の歴史を題材にした歴史小説、史伝、紀行文を多数執筆。76年『敦煌の旅』で第3回大佛次郎賞を受賞、日本における「中国歴史小説」ジャンルを確立。92年『諸葛孔明』で第26回吉川英治文学賞受賞。93年『琉球の風』がNHK大河ドラマ原作となる。95年第51回(94年度)日本芸術院賞受賞。98年勲三等瑞宝章受章。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さとうしん

    神戸を舞台にした在日華人連作ミステリー。本作収録のむ諸篇では陶展文の料理人、拳法家、漢方医という盛りに盛った設定がいまひとつ生かされていないのではという気もしないではない。戦時中の台湾人に対する扱いが鍵となる「軌跡は消えず」、歴史や考古ネタ満載の「王直の財宝」(水中考古学の話題もあり!)を面白く読んだ。最後の一篇は陶展文が登場しない別物の作品だが、戦争を挟んだ時期の華人社会の模様が描かれていてこれも面白い。

  • フリウリ

    陳舜臣さんといえば神戸の人。海岸通り、元町、穴門通り、京町筋、トアロード、北野と、地名を追うだけでも楽しくなってしまうのでした。陶展文が登場する短編を集めた一冊で、なんで今、と思いましたが、2024年は陳舜臣さんの生誕100年だったとは! 陶展文ものの中編のうち、まだ読んでないものがあったので、既読も含めて読み直そうと思います。7

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    大沢在昌が帯で「昭和の神戸を舞台に、名探偵陶展文が活躍する本書は、まるでモノクロの名画を観ているかのように懐かしい」と推薦文を寄せているが、まさに。神戸の洋館の庭でパーティしたり、DP屋さん(写真を現像する店)が出てきたり。人間関係や男女関係にも温度と湿り気があった時代である。大岡裁きも登場する。暴力は暴力じゃないのか、と思うのだが(苦笑)。 こういう呑気な小説はもう読めないだろうな。収録作品に出てきた、くわいが入った幻の点心が食べたくてしかたがない。

  • GuRu

    初読み作家さん。題名から中国料理とかが関係する事件とか料理が出てくるお仕事ミステリーかなと思ったけど、全然違った。。。 時代設定が昭和だから、もちろん携帯やスマホなどないから、4話目『崩れた直線』でアパートの持主である老人の部屋に電話を借りにいくところとか時代を感じる。5話目『軌跡は消えず』が良かった!!

  • すいそ・はいどろ

    陳舜臣のミステリーが文庫の新刊で出ているのが嬉しくてつい買ってしまいました。大正から昭和の空気が立ち上る軽やかで奥深い陳舜臣ワールドで楽しみました。良かったです。

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