東日本大震災後文学論

限界研

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784523265535
ISBN 10 : 4523265534
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

3・11以降、おびただしい数の「震災後文学」が書かれた。故郷と肉親・友人・知人の喪失、原発問題、放射線による生物の変容、被災地と非・被災地の温度差、東北と東京の温度差、政権への批判、真偽不明の情報と感情の洪水としてのSNS、記憶や時間感覚の混乱、死者との対話、「書けない自分」「無力な自分」へのフォーカス、復旧・復興、言論統制や自主規制、ディストピア化した日本、テロやデモや群衆蜂起、戦争文学との接続…さまざまな作品、さまざまなテーマがうまれた。3・11以降にうみだされた「震災後文学」を扱う渾身の評論集。

目次 : 第1章 震災後文学の超臨界(同時代としての震災後/ 希望―重松清と『シン・ゴジラ』/ 揺れる世界と存在―震災後としての中村文則文学)/ 第2章 科学と文学の(dis)コミュニケーション(情報の津波をサーフィンする―3・11以後のサイエンスなフィクション/ 震災後文学としての『PSYCHO‐PASSサイコパス』シリーズ―科学技術コミュニケーションにおけるリスク・個人・希望をめぐって/ 対震災実用文学論―東日本大震災において文学はどう使われたか)/ 第3章 イメージの核分裂(島田荘司と社会派エンターテインメント/ 映像メディアと「ポスト震災的」世界―キャメラアイの「多視点的転回」を中心に)/ 第4章 震災後を生きる君たちへmore than human(“生”よりも悪い運命/ 高橋源一郎論―銀河系文学の彼方に)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田中峰和 さん

    既に6年が経過したが、3.11は今を生きる日本人にとって、過去の振り返りではなく、現在進行形の問題である。純文学に限らず、映画の世界でも「シン・ゴジラ」「君の名は。」など大震災を想起させる作品が世を賑わせてきた。地震大国に住む限り他人事ではない震災。昨年も熊本地震は大きな被害が出た。震災に限らず自然災害は身近なもの。日本に住む限りいつ何時大地震に遭遇するかわからない日々を生きる我々にとって、過去ではなく今日明日のテーマだ。さらに厭世的にさせる原発問題。福島の可能性は各地に存在し、再稼働に怯える日々が続く。

  • ゆうき さん

    東日本大震災後の文学とは「公共空間」から「私の空間」が拡張し、「私の物語」が「世界の物語」と接続した文化空間であり「私」が語ることで「世界」を語ることになる。

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