文学を“凝視する”

阿部公彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000246743
ISBN 10 : 4000246747
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
290,6p 19cm(B6)

内容詳細

“読む”とは、“見る”こと?目の機能から切り込む斬新な文学論。

目次 : 繰り返す―茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」/ 目を凝らす―ハンス・ホルバイン『大使たち』とハワード・ホジキンのストローク/ スローモーションにする―『炎のランナー』と古井由吉/ 注意散漫となる―太宰治「トカトントン」と「富嶽百景」/ 「一」になる―村上春樹と「英語青年」と選挙/ 声を見る―I.A.リチャーズとエンプソンと批評の時代/ 沈黙を聞く―ワーズワスと萩原朔太郎/ 批評する―小林秀雄と柄谷行人/ 絵を動かす―マーク・ロスコの文法/ 勢いをころす―太宰治「如是我聞」と志賀直哉のリズム/ 見ようとせずに見る―志賀とバルトとモランディの秘術/ 錯覚する―夏目漱石『文鳥』『夢十夜』とフラクタル/ 甘える―通俗小説と純文学と大江健三郎『水死』/ 誘導する―松本清張『点と線』とカーヴァー「大聖堂」とあみだくじ/ 文学が分からない―デューラー『メランコリア』と西脇順三郎

【著者紹介】
阿部公彦 : 1966年生まれ。東京大学文学部准教授。英米詩専攻。東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じめる さん

    <凝視>とは近代の社会制度が生み出した、「見えないものを見る」ためより見ようとする行為のことである。人間はものを見ることが好きだ。そしてものをより見るためにときどき<凝視>をする。しかしその結果、より正しく、見ることができるのだろうか。そもそも見れば見るほど、分からなくなってしまうものではないのだろうか。文学という制度が近代で特権化されることができたのはあくまで「読む」という行為につきまとう「見る」ということがあったから、<凝視>というイデオロギーがあったからに他ならないのだ。

  • タオルケット さん

    杳子、数の不均衡、志賀直哉と太宰治、、、「読む」という行為を中心に、それらが連なって行く様は見事で、おわりに では胸が熱くなった。序盤で諦めずに読み進めてよかった。読み終わった後、「読む」ことに対しての功徳が少し備わったような気にさせてくれた。

  • ゆうむ さん

    筆者は志賀直哉の文章を読み進めてもスピードがあがらないのは何故か考え、マーク・ロスコの絵や柄谷行人の批評に詩を見出す。その丁寧かつ大胆な分析にハッとすることの連続で、もうとにかく面白い。

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阿部公彦

1966年生まれ。東京大学文学部教授。専門は英米文学。東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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