日本人のための漢字入門 講談社現代新書

阿辻哲次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065187722
ISBN 10 : 4065187729
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

世界最長の歴史を持つ文字=漢字は知恵の玉手箱!
あなたの周りにある漢字の秘密を伝える漢字教室、開講!

「人」は「二人が支え合っている形」ってほんとう?
「令」の漢字に「すばらしい」という意味がある理由とは?
鹿児島を一字で書いた漢字とは?
ペンギンはなぜ「企鵝鳥」と書くのか?
「餃子はどうだい」「生です」――中国語に込められたウィットとは?
学校の「校」は木へん、では、校閲の「校」のもともとの部首は?
「育」という漢字が表す出産の光景とは?
「歩」は二つの足跡、では「止」「正」は?
一点シンニョウ、二点シンニョウがばらつく理由……

人名漢字、異体字、国字など、やっぱり漢字は面白い!
活版印刷屋に生まれ、漢字とともに暮らしてきた第一人者が綴る漢字の履歴書。

【著者紹介】
阿辻哲次 : 1951年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。静岡大学助教授、京都産業大学助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、京都大学名誉教授。(公財)日本漢字能力検定協会漢字文化研究所所長。文化庁文化審議会国語分科会漢字小委員会委員として、2010年の常用漢字表改定に携わる。専門は中国文化史、中国文字学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    「令」の字形の「正しさ」とは何なのか。指導する字形が小・中学校でちがっていて、トメ・ハネなど細部にこだわるのはナンセンスではないのか。などなど。阿辻先生自身は「しんにょう」が一点でも二点でもよいとの意見。ちなみに表紙の著者名は二点。こんな混乱は戦後の文字改革の内容が、実は学校の先生にもよく知られていないことと、電子化のときの拡張新字体の影響らしい。既存の本にはあまり出てこない、漢字についての雑学と、漢字の乗り物として、特に活字からコンピュータ・スマホまでの現代の流れを考察。おもしろくて一気読みでした。

  • けんとまん1007 さん

    漢字。あまりにも身近な存在でありながら、知らないことも多く、とても興味深く読めた。漢字も時代と共に、変化してきたし、これからも変化していく。その背景が、面白い。

  • 六点 さん

    肩が凝らずに読める、漢字トリビアエッセイ。他の人も多く書いているが、「令和」についてのお話は実に興味深かった。「令は『命じる』という意味がどーたら」と、言う人を、今後、鼻で笑うことができます。それだけでも、この本は購入する意味があると思います。巻末でコンピューターの発達により、日本人はほぼ無制限に漢字を駆使できるようになったと、述べておられます。しみじみ、ぬこ田はその余慶に与っているなあ、と、思います。漢字の思いもかけぬ使い方を、この新しい時代に発案される人が、きっと出て、漢字の生命を延ばすのでしょう。

  • ま さん

    需要の需の字には「ジクジク・ヌルヌル」の意味がある。それでいくと「儒教」には「ささいなことでゴチャゴチャ言う奴ら」という侮蔑的なニュアンスがあったと考えられるらしい。思わずニヤニヤ。形声文字と会意文字は意識しておくと吉なんだろうな。令和の令も、下が「マ」の形だろうが「叩」のつくりの形だろうがどちらも正しい漢字。「企」の原義は「つまだつ」。今回もいろいろと為になって面白い。シンニョウの点の数でゴチャゴチャ言う奴ら(儒?)に読ませたい本。

  • りらこ さん

    早速授業で使える!漢字の切り口がたくさん。名前に使える人名漢字については、なるほど!が多くて。ちょっとクスリと笑いながら。#Netgalley

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人物・団体紹介

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阿辻哲次

1951年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、同名誉教授。漢字ミュージアム館長。漢字を中心とした中国文化史を専門としている

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