漱石を知っていますか

阿刀田高

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103343301
ISBN 10 : 4103343303
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
349p;20

内容詳細

『吾輩は猫である』→冗長。『彼岸過迄』→バランスに欠ける。『門』→暗く、読者に不親切。『こころ』→際立つ女性軽視。数々の難点を抱えながらも、一世紀の間、読み継がれてきた漱石は常に新たな小説表現に挑み続ける文学の冒険者だった!実作者の目から創作技法・文章術・作家心理をやさしく解説。スラスラ、あらあら、ドンドン読める目からウロコの漱石文学、超入門書。

目次 : 猫の近道を訪ねて“吾輩は猫である”ほか/ 小説の技をちりばめて“坊っちゃん”ほか/ おみくじを引こう“草枕”ほか/ 絢爛豪華な文章で“虞美人草”ほか/ 小説は男と女のことを書くもの“三四郎”ほか/ さざ波は渦となって一点へ“それから”ほか/ 深読みをしてくれますか“門”ほか/ 夢のあとさき“夢十夜”ほか/ ユニークな短編連作集をどうぞ“彼岸過迄”ほか/ 摂理を探して“行人”ほか〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    阿刀田さんの夏目漱石作品についての紹介あるいは阿刀田さんの考えをいれこんだ解題です。漱石の13の作品を6つの観点から5段階評価して点数を明示されています。読む人それぞれなのであくまで阿刀田さんの感じた、ということで割り切って読まれた方ご自身でも採点してみると面白いと思いました。私にとっては「夢十夜」などは評価が同じだと思いましたが、意外と「吾輩は猫である」の評価が低いのにはビックリしました。

  • のぶ さん

    漱石の作品はほぼ全作品読んでいるはずだが、もう何十年も前の事。この本を読んで内容を全く覚えていないことに気づいた。本書は漱石の全作品を作品ごとに章を区切り、年代順に解説した本だった。久々に漱石を読み返したくなった気分にさせてくれた。ただ本の内容については、作品のあらすじと最後に著者の個人的な評価を述べている事に限定され、これから読もうとする人の解説になっているとは思えないし、タイトルにある漱石自身や作品の薀蓄を知りたかったのだが、その辺の記載はあまりなく、自分の期待とはかけ離れていたのが残念だった。

  • 獺祭魚の食客@鯨鯢 さん

     書き下ろしではなく、小説新潮の連載をまとめて単行本にしたもののようです。未読者を想定したのか、引用文が多く、まるでダイジェスト本のようです。私は作者の結晶である各作品の有機的なつながりを考えさせる記述を期待していたので拍子抜けしました。  各作品をレーダーチャートで評価していますが、凡百の読者としては文豪に対して少々「おこがましい」印象を受けました。文筆家として何作者か読ませてもらっていたので醒めてしまいました。

  • クプクプ さん

    阿刀田高さんは紳士だと思いました。半分は夏目漱石の原文の引用でした。各作品を、Aストーリーのよしあし、B含まれている思想の深さ、C含まれている知識の豊かさ、D文章のよしあし、E現実性の有無、F読む人の好み。を5段階評価でグラフにしていて、非常に参考になりました。「吾輩は猫である」はAの評価が低かったです。「三四郎」「それから」「夢十夜」「こころ」は評価が高かったです。私は「三四郎」「夢十夜」「こころ」はあまり評価していなかったですが、阿刀田高さんの見解を知り考えを改めました。漱石を読んでいない方も読める本

  • Kei さん

    著書の、ギリシャ神話、聖書など、知っていますか?シリーズには随分お世話になりましたが。漱石ファンからすると、本作は、う〜ん。ガイド本として、漱石を知らない人には、引用が多く、難解すぎるし。漱石好きには、そんな見解?そこは触れないの?みたいな。かえって、漱石は、神話ではなく、文学作品だと再認識。知っていますかシリーズには、個人の思い入れがあって、まだまだ難しいですね。

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人物・団体紹介

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阿刀田高

1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に司書として勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞した。短編小説、古典教養入門書、エ

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