読書の日記 本づくり/スープとパン/重力の虹

阿久津隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909242075
ISBN 10 : 4909242074
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
追加情報
:
672p;15

内容詳細

目次 : トマス・ピンチョン『重力の虹』/ ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』/ 武田百合子『あの頃』/ 滝口悠生『高架線』/ 島尾敏雄『「死の棘」日記』/ 植本一子『降伏の記録』/ ダニエル・L.エヴェレット『ピダハン』/ フアン・ガブリエル・バスケス『密告者』/ エリック・ホッファー『波止場日記』/ 梯久美子『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 吾亦紅 さん

    初台でfuzkueという本の読める店を経営しながら、本を読む日々。2017年の10月から2018年の5月上旬までの毎日の記録はたっぷり664ページ。文庫判でハードカバー、表紙の本を読む女性の絵も、装丁もすべて素晴らしく、美しく愛おしい本。2018年の5月1日の、ヤクルト中日戦の記述がとても良かった。一球一球、選手と観客の「時間が同期」されていくあの感覚、「勝ち負けが遠ざかる」感覚。あの美しい神宮球場の5月の爽やかな風を感じた。非日常も日常も、積み重ねた毎日はとても大切なものだと感じる。

  • 踊る猫 さん

    面白い読書体験だった。読書家であることは疑いえないこの書き手は、しかしそんな自らの「読書癖」(池澤夏樹)をもメタの視点から相対化する知性を有している(そして、そのマナーは保坂和志から受け継がれたはずだ)。だからその知性が伸びやかに書き記す言葉は面白い。読書があり、生活がある。生きることと読むことがすなわち考えることとして、達人の域に達しているのではないかと思う。この書き手が日記ではなく、それなりにオチや教訓を盛り込むことが要求されるエッセイにおいてどんなものを書くのか、こちらはつい夢を広げる。処女作を待つ

  • びわこっこ さん

    葉書サイズで5p巾の小さくて分厚い本。10月1日から始まる日記で、文学エッセイだ。著者の阿久津隆さんは、本が読める店「fuzkue」の経営者で、メールマガジン「読書日記」を単行本化したもの。今日、11月26日はパンを焼きながら、店を営業する話が掲載されている。ブックガイドとして、面白い本を探すのに利用しているが、今日の日記では、本を持って帰るのを忘れて、本の話が出てこない。ブックカフェやブックホテルの選書は難しい。以前、泊まった札幌のブックホテルは、楽天ブックスの選書と聞いた。テーマ巡りも楽しいかも?

  • 踊る猫 さん

    前作『読書の日記』と比べると、著者は乱暴にはち切れんばかりに書くのではなく少し抑えめ・控えめに日記を記しているように感じられる。それだけ書き慣れて洒脱・達者になったということだろう。だが、読書に関する情熱はやはり唸らせるものがある(「情熱」という言葉をこの著者は涼し気な顔でやりすごすかもしれない)。どんな状況にあっても著者は本を読み、そこから得たものを日記の中に溶かし込み、引用も交えてよりスリリングにこちらに伝わるように開陳する。とっ散らかっているようでスジの通った選書もなかなか興味深い。保坂チルドレン?

  • 踊る猫 さん

    自分を省みること。日記は原則としてそのような自省の産物であるだろう。その日その日、何を見たか何を感じたか、何を読んだか何を食べたか……著者は抜群の知性とどこか幼い感受性(失礼!)を駆使して本を読み、フヅクエを運営しそして考える。当たり前だが著者のすべてに共感したわけではない。路上喫煙の件では少しスキがありすぎるのではないかと心配にもなった。だが、そうしたスキがあってこそ人間と思って日記を読み進めると著者の人柄に惹かれ、ついつい延々と読み続けていたいと思ってしまう。退屈と言えば退屈だがクセになる一冊だと思う

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人物・団体紹介

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阿久津隆

1985年、栃木県生まれ。埼玉県育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、金融機関に入社。営業として3年間働く。退職後の2011年、配属地の岡山に残ってカフェを立ち上げ、3年間働く。2014年10月、東京・初台に「fuzkue」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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