黒い豚の毛、白い豚の毛 自選短篇集

閻連科

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207735
ISBN 10 : 4309207731
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
266p;20

内容詳細

ヒラヒラと舞う雪花、冬の枯れ草の暖かい匂い、鉄の規律に縛られた軍隊生活、テーブルに刺さった赤い箸の十字架…。農村と軍隊と信仰をめぐる9つの短篇。ノーベル文学賞候補と目される作家が自ら選んだ傑作集。

【著者紹介】
閻連科 : 1958年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、20歳のときに人民解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。80年代から小説を発表。兵営で自殺してしまう気弱な新兵と上官たちの赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』(92)は発禁処分となる。その後も精力的に作品を執筆し、中国で「狂想現実主義」と称される長篇『愉楽』(2003)は、05年に老舎文学賞を受賞した。13年・16年国際ブッカー賞最終候補、14年にはフランツ・カフカ賞受賞。近年はノーベル文学賞の候補としても名前が挙がっている

谷川毅 : 1959年広島県大竹市生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    強くおすすめしたい作品。貧しき農村の人々の無知は哀しいが、それゆえに愛しい。社会主義的強者は不気味な黒い煤の集合体であり、不条理さを撒き散らす。この表題作や「きぬた三発」「柳郷長」の舞台には、キリストが訪れて説いてくれたらと思ったので、最後の「信徒」には私も救われる気がした。「奴児」には野桜ならぬ野菊の恐ろしさ。兵役、軍隊、革命的思想については、作者はむしろ肯定的に見え、この人間関係はなかなかいいと思えた。「革命浪漫主義」については、訳者の意見と私が相容れぬのかも知れぬが、この女はひどい。ひどいのは女。

  • mii22. さん

    中国の農村の暮らし、兵役のこと、信仰についての考えなど、全く知らない世界をほんの少しではあるが知ることが出来て良かった。特に貧しい農村の人々が生きるためにとる行動には理解はできずとも心打たれるものがある。また時にユーモアを感じるような重苦しさを感じさせない文章がとても新鮮。五感に訴える情緒的な情景描写や明快な文章も良かった。

  • 秋風 さん

    本を開けば一瞬で中国の農村と軍隊と宗教の世界へ旅立った。貧しい農村で自分の置かれている窮状から逃げる為に身代わりになり牢屋に入る事を志願する若者。妻に漢気を見せる為に取った夫の涙ぐましい行動の顛末。街へ出て一大出世した村娘。牛と少女の美しい話。田舎と都会での入隊する時の違い。経済か豊かになり、イデオロギーではなく信仰(キリスト教)に傾倒していく人々の話「信徒」。農村で育ち軍隊の経験のある著者が見た中国。知らない世界を少し覗き見をする事が出来ました。

  • ヘラジカ さん

    現代世界文学で最も偉大な作家の一人と信じて疑わない閻連科。氏の作品は大作も十数ページの短篇も、ジャンルやテーマに関係なく、同じように同じだけ人間やその生に対する愛情が溢れているように思う。素朴で意外性のない物語がここまで人の心を打つのは、国や文化を超えた人間存在に通底するものを描いている証だろう。土臭く貧しい生活のなかに表れる熱風のような生、凍てつくように非情な現実、人間や組織の愚かさとおかしみ。自選なだけあって閻連科の醍醐味を十二分に味わうことができる短編集。どの作品もとても良かった。

  • りつこ さん

    「愉楽」「丁庄の夢―中国エイズ村奇談」と読んだが、長編とはまた違った味わいがあった。今まで読んだ長編はエキセントリックで激しいストーリーだったけれど、短篇はもう少し素朴というか淡々としている。貧しさから脱却したい、家庭を築いて一人前になりたい、子どもや若者のそんな想いが胸を打つ。軍隊や信仰について描いた作品も毒が効いていて面白い。それにしても中国の女の人は強い。男に痰を吐きつける姿が印象に残っている。

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