神社が語る関東の古代氏族 祥伝社新書

関裕二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396115661
ISBN 10 : 4396115660
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
278p;18

内容詳細

東国は藤原氏が支配する政権によって「蛮地」とされ、蔑まれていく。しかし、東が西に比べて未開だったことは一度もない。関東の歴史は、豊かな縄文時代、巨大古墳を造営した時代から、強い武家を輩出し、ついに藤原氏独裁を転覆する時代まで、連綿とつながっているのである。本書は、古墳や出土物だけが注目されてきた関東の古代を、神社伝承やその奉斎氏族の歴史などからたどる。すると上毛野氏や渡来系氏族だけでなく、中央でも活躍した物部氏や蘇我氏、忌部氏、多氏、出雲系氏族などの足跡が浮かび上がってきた。

目次 : 序章 つくられた「西高東低」の史観(坂東、山東、関東/ 豊かな縄文王国 ほか)/ 第1章 ヤマトタケル伝説と海人族の足跡(つくられた四道将軍の派遣伝承/ 平定した東で崇拝されるヤマトタケル ほか)/ 第2章 北関東の雄、上毛野氏は本当に天皇の子孫か(上毛野と下毛野/ トヨキイリヒコの子孫たち ほか)/ 第3章 点在する出雲系神社の謎(武蔵国造は出雲系/ なぜ関東の国造になった? ほか)/ 第4章 改竄された古社の由緒(土着の民を野蛮視する『常陸国風土記』/ 香取・鹿島は戦略的拠点 ほか)

【著者紹介】
関裕二 : 1959年、千葉県生まれ。歴史作家。日本古代史を中心にユニークな視点から執筆活動を続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fseigojp さん

    関東を使役して蝦夷征伐を行ったあとはフロンティアがなくなり、無法地帯が出現し、武士が発生 九州でも南部はそうだった?

  • 冬木楼 fuyukirou さん

    「古代史は近畿から西で展開されたと信じられている」、…えっ、違うんですか? 縄文時代の関東から書き起こし、古墳時代、ヤマトタケルの伝説と神社、上野国・下野国ときて我が常陸国(茨城県)も。718年に編纂された「延喜式」に「神宮」と称されたのは、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の3社だけだそうで鹿島と香取は関東にある。当時の茨城は海進で現在より陸が少なかった。最後に隣町の大洗磯前神社が出てきて、こんな身近に古代ロマンがあった!とビックリ。本書記載の安房神社、氷川神社、走水神社、寒川神社、等々、神社巡りに行きたい。

  • はるわか さん

    東は豊かな縄文王国。鉄を独占した北部九州・出雲に対抗し、タニハ連合(但馬、丹波、若狭/蘇我氏)が東海(ナガスネヒコ/尾張氏)・吉備(ニギハヤヒ/物部氏)はヤマトを建国。日向(神武と大伴氏)と出雲が加わる。ヤマト古代氏族による東国開発。5世紀中央集権を志向する雄略天皇と渡来人は東国(武力)と結びつき共存共栄、上毛野国(碓氷峠)や武蔵国の古墳が巨大化。しかし亡命した百済王子豊璋(中臣鎌足)の子孫藤原氏は、滅ぼした古代氏族と繋がりの深い東国を危険視、不要な蝦夷征討により弱体化・混乱させる。東国の藤原氏への恨み。

  • キミ兄 さん

    結構しっかり読み込まないと内容が頭に入ってこないのは、仏教と違って神道になじみが無いせいだろう。知らなかったことばかりで実に面白い。仏教伝来までは神道が日本を牛耳っていたのだから神道を知らないと古代の日本は理解できないよな。もう一回読もう。☆☆☆☆。

  • crvmain さん

    当たり前のことかもしれないが、古代史はヤマトを語ることがほとんどであり、古代関東の歴史をわかり易くまとめてくれた本はありがたい。 特に武藏・上毛野の重要性に触れており両地域の巨大前方後円墳の存在に一定の解明を与えてくれたように感じた。 利根川を挟んだ武藏と下総で明らかに神社の系統が「ことなることにも大きな示唆を与えてくれた。 瀬戸大也選手が小年時に出場したことでも知られる流鏑馬で有名な出雲伊波比神社についての項にはトリビアを感じた。

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人物・団体紹介

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関裕二

1959年、千葉県柏市生まれ、育ちは東京都板橋区。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャル・アカデミック・フェロー。仏教美術に魅了され、奈良に追いつめたことをきつかけに日本古代史を研究。以後、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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