基本情報
内容詳細
その時、日本は“三分割”されるところだった――。
「原子炉が最大の危機を迎えたあの時、私は自分と一緒に“死んでくれる”人間の顔を思い浮かべていました」。
食道癌の手術を受け、その後、脳内出血で倒れることになる吉田昌郎・福島第一原発所長(当時)は、事故から1年4か月を経て、ついに沈黙を破った。
覚悟の証言をおこなった吉田前所長に続いて、現場の運転員たちは堰を切ったように真実を語り始めた。
2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。
このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。
使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちは、なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ突入しつづけることができたのか。
「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。
吉田昌郎、菅直人、班目春樹、フクシマ・フィフティ、自衛隊、地元の人々など、90名以上が赤裸々に語った驚愕の真実とは。
あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。
ヴェールに包まれたあの未曾有の大事故を当事者たちの実名で綴った渾身のノンフィクションがついに発刊――。
【著者プロフィール】
門田隆将(かどた・りゅうしょう)
1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。
政治、歴史、司法、事件、スポーツなど幅広いジャンルで執筆。
2010年『この命、義に捧ぐ』(集英社)で第19回山本七平賞を受賞。主な著書に『裁判官が日本を滅ぼす』『なぜ君は絶望と闘えたのか』(以上、新潮社)、
『甲子園への遺言』(講談社)、『康子十九歳 戦渦の日記』(文藝春秋)、『太平洋戦争 最後の証言』(第一部〜第三部)『尾根のかなたに』(以上、小学館)などがある。
【著者紹介】
門田隆将 : 1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で、第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
mitei さん
読了日:2020/06/28
鉄之助 さん
読了日:2019/01/23
おしゃべりメガネ さん
読了日:2016/06/01
きみたけ さん
読了日:2021/06/26
ちょろこ さん
読了日:2021/04/04
(外部サイト)に移動します
人物・団体紹介
門田隆将
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの
門田隆将に関連するトピックス
-
映画『Fukushima 50』Blu-ray&DVD 2020年11... 福島第一原発に残り続けた名もなき人たちを、海外メディアは”Fukushima 50”と呼んだ。 原作は、90人... HMV&BOOKS online|2020年08月07日 (金) 00:00
文芸 に関連する商品情報
-
K-POPアイドルたちの努力と苦悩を綴った豪華インタビュー集『それでも... J-HOPE、HOSHI、LEO、チョンハ、イ・チェヨン などK-POP界で今まさに大活躍をしているアイドルたちの努... |2024年04月19日 (金) 00:00
-
完全版Testosteroneバイブル『365日、絶好調で超ハッピーに... 毎日365日、身近なところに置いて読み続けるだけで、自然とTestosterone哲学が染み込んでいく!10周年メモ... |2024年04月18日 (木) 15:00
-
50年の時を経て文庫化『百年の孤独 新潮文庫』6月26日発売 100年の傑作が50年の時を経て文庫化。6月26日発売決定。世界46言語に翻訳され、5000万部を売り上げている世界... |2024年04月17日 (水) 00:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・