この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡 角川文庫

門田隆将

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041010358
ISBN 10 : 4041010357
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
追加情報
:
402p;15

内容詳細

60年の歳月を経て今、明かされる日本人司令官の知られざる生涯。

中国国民党と毛沢東率いる共産党との「国共内戦」。金門島まで追い込まれた蒋介石を助けるべく、海を渡った日本人がいた―。
台湾を救った陸軍中将の奇跡を辿ったノンフィクション。第19回山本七平賞受賞。


【著者紹介】
門田隆将 : 1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    「軍隊とは国民を守るのが原点」と言い切る男。降伏の詔後に、戦犯覚悟で邦人を守り日本に返すため、ソ連軍と死闘を繰り広げる。本物の軍人は義も守る。あのとき受けた蒋介石からの恩義。「義には義をもって返す」と禁を犯して台湾に乗りこむ。満州の邦人を放り出した関東軍とのこの違い。これが上に立つ者によるものだけだとしたら、私たちは何で男を量ればいいのだろう。真っ青な空を思わせる感動の横に、暗雲を見てしまう。守られる私たちに与えられるものが只の運では困るのだ。義を持つ者、持たざる者を、見誤りたくはない。

  • trazom さん

    何とも壮絶な物語があったものだ。内蒙古の司令官であった根本中将が、終戦直後に在留邦人の帰還を支援してくれた蒋介石への恩返しを果たさんとて、昭和24年に台湾に密航し、国共内戦を戦う国民党軍の軍事顧問として、金門島の戦いを勝利に導く。そもそも、中台国境線が、厦門と金門島の間にあることさえ知らなかった私には、衝撃的な事実である。日本陸軍エリートの驕りに塗れた例は枚挙に暇がないが、こういう人物がいたことを、誇りに思いたい。更に、突然消えた父のことを「軍人の家族ですから…」と言う家族もまた、もう一つの奇跡である。

  • kawa さん

    1949年国共内戦終盤に発生した台湾海峡・金門島の古寧頭(こねいとう)戦役で、軍事顧問として作戦戦略を差配台湾の勝利に貢献した旧日本陸軍中将・根本博氏を描くノンフィクション。現在の台湾においても彼のことは正史として残されていないと言うが、筆者は現地への取材等を通じて彼の足跡を掘り起こす。中国本土から僅か2qの島が台湾領として何故存在するか、その謎も氷解の良書。終戦時、駐蒙(内モンゴル)軍司令官であった氏、停戦で武装解除命令が出たにもかかわらず戦犯覚悟で、武器を捨てず多くの居留民や兵士を救った姿も感動もの。

  • すしな さん

    099-25.再度読んでみましたが、改めて、金門島が台湾本島からは200km離れている一方、中国大陸の厦門からわずか2kmという事実に強い衝撃を受けました。物量で勝っていた共産軍が苦戦した背景に、日本人軍事顧問の戦術があったことも印象的で、中国が台湾問題に過敏に反応する理由が理解できました。また、中国はランドパワーで陸戦が得意である一方、台湾侵攻には海戦が不可避で、シーパワーである日米と衝突すれば勝算が見えにくい点にも気づかされました。地政学と歴史が複雑に絡む現実を改めて考えるきっかけとなりました。

  • ころこ さん

    根本博は戦前に駐蒙軍司令官として敗戦を経験し復員する。敵だった国民党から受けた恩とは、内蒙古にいた4万人の邦人と35万人の将兵を日本へ帰してくれたことと、カイロ会談の時にルーズベルトに対して天皇の処遇については日本国民に任せた方が良いと意見してくれたことだ。戦後、国共内戦により劣勢に陥った国民党軍を支援することで義理を果たすため、根本一行は台湾へ密航する。日本軍の武装解除後に武力を使った活動を行った人物が個人でいたということに驚く。地理もよく見ないといけないと思ったのは、台湾と日本の国境線は台湾側に思いの

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門田隆将

作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの

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