生類供養と日本人

長野浩典

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863291126
ISBN 10 : 4863291124
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
238p;19

内容詳細

なぜ、日本人は生きもの(生類)を供養するのか。生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間は、その命を奪うことに対する罪悪感から逃れ、それを薄める〈装置〉として多くの供養塔をつくってきた。各地の供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉との違いにも言及した労作。

[著者紹介]
1960年、熊本県生まれ。熊本大学大学院卒(日本近現代史専攻)。現在、大分東明高等学校教諭。主な著書に『大分県先哲叢書 堀悌吉』(大分県立先哲史料館)『ある村の幕末・明治《「長野内匠日記」でたどる75年》』(弦書房)

【著者紹介】
長野浩典 : 1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村生まれ。1986(昭和61)年、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史専攻)。現在、大分東明高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • AR読書記録 さん

    庖丁とか針とかいろんなもん供養するよなー、という、普段からなんとなく気になっていることがあったので、はっと手を出してしまった。が、よく見れば(いやどう見ても)タイトルに「生類」とついているので、ちょっと望むところとは違ったのだが、でも面白くって読んでよかった。著者は大分の高校教師で、フィールドワークもわりとローカルだけど、それはそれでそのあたりの土地柄、歴史が見えてきて興味深い。供養だけじゃなく、その生き物と人間の関わり方とかも。特に馬。そして「方便の殺生」という論理ね。知らなかった。

  • 志村真幸 さん

     著者は大分県の高校で長年にわたって教員を務めた人物。  本書は、大分県内を中心に、動物/生きものの墓や供養について調査した結果をまとめ、考察をくわえたもの。  海亀、鯨、魚、猪、熊、蚕、鶴、牛、馬、犬、鹿とさまざまな例がとりあげられている。大分県内だけでも多数の墓があり、しかも、近代になってからのものが多いというのが興味深い。しかし、悉皆的な調査でないのは残念。  先行研究の多い分野だが、考察の部分は、それらをきちんと踏まえているのか疑問。粗が目立つ。

  • HMax さん

    供養塔の多くが明治以降、それも昭和に入ってからのものが多いというのは発見でした。 供養塔の意味が「供養・恐れ」から「感謝」へ変わりつつあるというのも長い時代の流れを感じます。 それでも小さい頃、「虫にも命がある」とか、「そんなことをすると、今度は虫に生まれ変わってくる」とか言われたことを思い出しました。 

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長野浩典

1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村生まれ。1986(昭和61)年、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史)。歴史(近現代史)研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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