名将前夜 生涯一監督・野村克也の原点

長谷川晶一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041131831
ISBN 10 : 4041131839
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
280p;19

内容詳細

野球の原点はアマチュアにあり―野村克也が少年たちに伝えた「教え」。野村はあれだけの大監督でありながら、中学野球でも指揮を執った異色の経歴を持つ。そして、そのチームは途轍もなく強かった。未だ破られていない伝説の全国4連覇。その裏には、野村と少年たちの濃密な日々があった。野村が名将と呼ばれる前夜の物語。

目次 : 序章 飾られなかったユニフォーム/ 第1章 野村克也の下に集いし少年たち/ 第2章 「ID野球」を少年たちに/ 第3章 少年たちに伝授する「野村の教え」/ 第4章 野村克也の胴上げ/ 第5章 日本野球、世界の頂点に/ 第6章 「野村監督は、僕のお父さんのような人です」/ 第7章 スワローズ2連覇、ムース4連覇!/ 第8章 港東ムース、無念の消滅―/ 終章 港東ムースが遺したもの

【著者紹介】
長谷川晶一 : 1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターに。05年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ようはん さん

    ヤクルト監督就任前の数年間にてノムさんが率いていたのが「港東ムース」という少年野球チームで、当時の教え子の人生を主軸にその歴史とノムさんらチームに関わった人物の動向を書いた本。ヤクルトにおける飯田のコンバートや高津のアンダースロー転向は港東ムース時代にも行われており、走塁時の駆け引き等のID野球も伝授され実際に黄金期を築き上げる等ノムさん絡みでは今までに無い視点があった。

  • hideto さん

    これまで、ほとんどの著作を読んできた長谷川晶一さんの新作ということで、期待値高めで読み始め。名将野村克也がスワローズの監督に就任する前、まさか少年野球チームの監督をしていたことに驚き。彼の采配により強豪チームへとなっていく港東ムース。その一方で妻野村沙知代の横暴も余すところなく書かれているのは、公平性があってよかったです。期待値通りのとてもいい作品でしたが、あとがきにて、先に「砂まみれの名将」が発売されたため、変更を余儀なくされたとありました。まさかネタが被ってしまうとは、大変だったと思います。

  • 氷菓子 さん

    息子克則さんが所属していた少年野球チームの分裂騒動で他の保護者達から懇願されて港東ムースを創設し、監督となる。ヤクルト監督就任前の約2年間、他の仕事をセーブしてまでこのチームに尽くした献身ぶりに、やはりノムさんは例え金銭的にマイナスとなってでも野球が好きだったのだと改めて感動。プロ相手と違って褒めて伸ばしつつ、教える野球理論はプロにも通用する内容。まだ鉄拳制裁がよしとされる時代にこの方法での成功だから余計に価値がある。古田、飯田、高津を彷彿とさせる少年達が存在したことも、ヤクルトファンとしては嬉しかった。

  • ライアン さん

    ID野球でヤクルトを黄金時代に導く、その直前の1,2年、少年野球チームの監督をした野村克也氏と教え子の中学生との交流の物語。そこにはまさに名将野村克也の原点があり、野球の面白さを感じましたが、終盤は思わず泣きましたわ〜。写真の少年が「野村監督は僕のお父さんのような人です」とスピーチするあたりが特にね。思わぬアクシデントが名作を生みましたね。

  • チョビ さん

    「あなたの子供が野村沙知代に振り回されたらどうなりますか?」この踏み絵を乗り越えるか否かはすごく大事なんだな、と。とはいっても、一番聞くべき二人が鬼籍であることと、主人公が素人さんのため、イマイチ寄り添えなかった。ただ野村さんに似た境遇の方を見つけただけでも素晴らしい、というところか。「港東ムース」、今となってはネットにすら転がっていない幻の球団。そこで野村克也は結局はサッチーと夢を見たかったんだろう。その結果係累との確執を生むことになったとしても。

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長谷川晶一

1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターに。05年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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