世界史のリテラシー ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか バビロニア捕囚 教養・文化シリーズ

長谷川修一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784144073076
ISBN 10 : 4144073076
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
162p;21

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読書メーターレビュー

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  • たま さん

    バビロン捕囚がユダヤ教と旧約聖書成立に果たした役割は知ってる積りだったが、高野秀行さんの『イラク水滸伝』に現在のバビロンが登場し、突然バビロンがリアルになって驚いた。考古学者の長谷川さんがバビロニア捕囚の歴史的経緯、ユダヤ教にとっての重要性(一神教への転回)を簡潔にまとめた本。現地にはユダヤ人が集住した町の遺構があり、鎖に繋がれた奴隷状態ではなかったらしい。数十年でペルシャにより解放され、一部はパレスチナに戻り周囲と戦い、やがてローマ帝国に追われ、1900年後にまた戻ってきたのである。

  • kawa さん

    紀元前740年頃のアッシリア国(今のイラク辺り)へのユダヤ人連行「アッシリア捕囚」をきっかけとする独自のユダヤ文化の変遷を解説。「捕囚」は、民族のアイデンティティ保持のため、「ヘブライ語聖書(旧約聖書)」の整備や、宗教律法が日常生活の厳しく拘束することとなる。安息日や食物規定などの彼らの習慣は、当時の封建制社会が求める徴兵義務を果たさず、土地所有も認められない小規模な商工業や金融業者として生きていくしかない状態を招く。そんな民族的特異さが彼らに対する広範な社会差別につながったと説明する。

  • SOHSA さん

    《図書館本》求めていたものとは内容が少し違っていたが、ユダヤ人やユダヤ教の歴史については知ることができた。宗教が社会に及ぼす影響の大きさは、現在のイスラエルとガザ地区の問題を見ても明らかではあるが、本来、人の幸福を実現するためのものと思っていた宗教が、実は多くの悲劇を生んできた要因となっていたことはあまりにも皮肉的である。何のための宗教か、改めて考えてみたい。

  • 碧緑(あおみどり) さん

    読みやすかったです。ユダヤ系アメリカ人が経営する金融機関で働き、その経験が自分のキャリアを作ってくれました。NYから経営陣が来日した際には食事に戒律への配慮が必須。彼らは頭脳明晰で自分にも他人にも厳しい。自然とユダヤ人について興味を持ちました。紀元前10世紀も前のことについては歴史的な証拠も乏しく、「出エジプト」のモーセについても、ダビデ王についても、実在の人物かどうかは不明とのこと。キリスト教成立以降は長年にわたりキリスト教社会から迫害を受けたユダの民。金融に従事したのも土地所有が禁じられたためとか。

  • 鯖 さん

    2600年前のバビロニアへのユダヤ人の強制移住を通して、ユダヤ人のアイデンティティを探る。羊の肝臓の形の粘土板(大英博物館蔵)いいな〜。イスラエルと呼ばれる人々が南レヴァントにいたことを示す、出エジプト記の証拠となる最古の資料は紀元前13世紀末だが、次にイスラエルが文字資料に登場するのは紀元前9世紀で断絶があり、ホントにあったことなのかも分からないよとのことで、そりゃ本邦も継体帝の例がありますし…、まあだから大日本帝国とユダヤの方々の親和性って高かったんだよな…。このシリーズとても面白い。もっと読みたい。

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