九条を読もう! 幻冬舎新書

長谷川三千子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344983892
ISBN 10 : 4344983890
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
93p;18

内容詳細

憲法改正論議の最大の争点である第九条一項・二項。虚心坦懐に条文を読むと、一項と二項の内容は正反対。一項を守れば二項が守れず、二項を守れば一項が守れない関係にあることがわかる。一項と二項の内容は、どこが、どのように、どれほど矛盾しているのか? なぜこんな条文が紛れこみ、70年の長きにわたって手つかずだったのか? 護憲派はもとより、改憲派も実は知らない「九条の真実」を、このうえなく明快かつ簡潔に解説。改正の是非を問う前に、まず正しく理解するための必読書。


長谷川 三千子
昭和二十一年、東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程中退。東京大学文学部助手などを経て、埼玉大学教授。平成二十三年退職、同大学名誉教授。『からごころ――日本精神の逆説』(中公文庫)、『バベルの謎――ヤハウィストの冒険』(中公文庫、和辻哲郎文化賞)、『民主主義とは何なのか』(文春新書)、『神やぶれたまはず――昭和二十年八月十五日正午』(中央公論新社)など著書多数。




【著者紹介】
長谷川三千子 : 昭和21年、東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程中退。東京大学文学部助手などを経て、埼玉大学教授。平成23年退職、同大学名誉教授。『バベルの謎―ヤハウィストの冒険』(中公文庫、和辻哲郎文化賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あなほりふくろう さん

    自分は九条を日米安保のコンセンサスなんだと考えていた。それは一方的なものであるが当時はそれで良かった、そして幸いかなこれまでここまでその同意は守られてきた。けど現在の情勢にあって脅威は違うところにある、だからアップデートすべきなんだと。この本に触れてそれは間違ってなかったと思う同時に、九条には主権の放棄さえ盛り込まれていたことで驚きと落胆と憤りと。もう戦勝国も敗戦国もないでしょ。普通の国でありたいと思うことの何がおかしいのか。庭を荒らされて怒ることもできないなんて。もう綺麗で醜い言葉に縛られたくない。

  • 禿童子 さん

    長谷川さんの著作を読むのは『からごころ』以来で、保守主義の看板を掲げてから正直読むのを敬遠してきた。新書にしては異例に薄い全文91ページに、長谷川さん本来のレトリックの妙が詰め込まれて飽きることなく一気に読み通せた。伝統にもとづく保守言論をあえて抑制して、護憲派の古関彰一の著作も引用してバランスのとれた主張になっている。ポイントは九条二項。マッカーサー指令の関連性、不戦条約、コスタリカ憲法との相違、九条論議が不毛になった「原点」など簡にして要を得た説明は納得できる。リベラルの方々にもご一読をお勧めします。

  • 魚京童! さん

    すべてを曝け出すことによって平和を勝ち取ろうとする姿勢は尊敬に値する。なんだっけ?貴方の意見に賛同できない、しかし貴方が意見を表明する権利は死んでも守る!そんな気持ち。

  • 軍縮地球市民shinshin さん

    著者は哲学者で保守派の論客としても有名。祖父は英文学者の野上豊一郎、祖母は作家の野上弥生子である。ちなみに父も学者で九条の会の呼びかけ人だったという。その娘が、憲法九条を批判している、ということになる。著者は九条1項と2項に分けて分析している。九条の元ネタは1928年のパリ不戦条約で、そこには自衛戦争まで放棄とは書いてなく、戦後の国連憲章にも個別的・集団的自衛権は認められていることにつながっていると解釈される。日本国憲法も98条で国際法規は守ると明言しているので、九条一項は自衛戦争は放棄していないと読める

  • phmchb さん

    とある図書館で倉山満氏の憲法本を探していたら、本書を発見した。九条の一項と二項の間にそこまで矛盾を孕んでいるとは思いもよらなかった。本当の意味での平和主義の実現のために一刻も早く二項を「抹殺」しなければならない。

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